2009年01月18日

●浜田和幸『石油の支配者』

このブログでも、数年前から石油と新エネルギーの動向をときどき追ってきたのだが、去年の原油価格の高騰と急落は、なんというか異常。夏過ぎまでは、いよいよピークオイル説も現実化か、と思ったのもつかの間、あっという間に3分の1まで下がった。石油に関しては、わからないことが多すぎる。いちいち情報を追うのもバカらしくなるほど。
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で、この本を手に取ったわけだが、アメリカ、ロシア、中国・・さまざまな勢力がエネルギーの覇権をめぐって、激しい争いが行われていることはわかったけれど・・、なにか合理的に判断がつかない分、余計に遠い世界の話になった気分。
極めつけは・・

「ピークオイル説を、科学的根拠のない極端な悲観論にすぎないとみなす最右翼がロシアである。ロシアの科学アカデミーが中心となり、ウクライナの研究者と共同で進められた「原油無機説」の信奉者たちである。・・
 ロシアの研究者たちはこの原油無機説に基づく研究成果を応用し、既に枯渇したと思われていた原油や天然ガス田の再開発に相次いで成功したのである。特に1990年代・・・当時、枯渇したと思われていた61の油田のうち37の油田で再び原油を生産することが可能になったのである。・・このようなロシアの油田再開発技術は、近年まで西側に知られることがなかった。・・

 当初は否定的な受け止め方をする研究者も多かったが、原油が恐竜やその他の動植物の死骸が蓄積し長年の間に化石燃料と化したとする説を科学的に証明することを求められて証明できる研究者も誰もいなかったことも事実である。
 一方で、人工的に地下100キロメートルのマグマに近い環境を作り、1500度近い高熱と大気圧の5万倍という圧力をかけることで原油の生成過程を再現する実験も行われた。これはテキサス州ヒューストンにある原油資源研究所のJ.F.ケネア博士が主導した実験である。その結果、原油の自然生成過程が徐々に明らかになった。このような科学者による実証研究が積み重ねられた結果、急速にピークオイル説は根拠を失うことになりつつある。」


げげ〜。以前も原油無機説のことは書いたことがあったけれど・・。この本では、その生成過程が明らかになった、とあるが・・ほんとなんですか〜。

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2008年11月09日

●養老孟司+竹村公太郎『本質を見抜く力』

 凄いタイトル。90年代前半ぐらいまでは、こうした大御所知識人(と言われる人)が、専門外のことまで、これがわからないのはバカ、という形で、バッタバッタと断定しまくる書籍というのがけっこうあって、それをまた、それなりにありがたく受け止めていたものなのだが、90年代後半から、徐々にそうしたテイストのものが少なくなってきたように思う。専門外のことまでに断定する勇気?蛮勇?を持つ人が少なくなってきたとも言えるだろうし、あやふやなことを根拠もなく断定すると、ネット経由ですぐ専門家の指摘を受け、それが大きく広まる、ということもあるのだろう。

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 とすると、やはり、ネット以後は知識人の発言の形態というか、編集の形式も少しずつ変わってきていたようだ。

 で、そんな時代にあって、めずらしく蛮勇をふるう方による対談、鼎談集。語りだから、より根拠があやふやな断定が盛りだくさん。まあ、だからこそ、楽しめる部分もある。

 しっかりとデータにあたり、わかっていること、わからないことを区別し、丁寧に議論を組み立てることは、ネット以後に受け入れられやすい形なのだが、この形は、ときに結論があやふやになって、一見、地味になりがちだ。

 という意味では、これは一見、派手な議論。派手に散らばり過ぎという感じもするが・・

「竹村 ……いま、人類にとって最重要課題は「このままではエネルギーが枯渇に向かうからどうやってそれを省力化、省エネ化していくか」ということです。CO2がどれほど増えるか、温度がどうなるかということは、結局正確にはわかりませんし、それらの数値を信用しても仕方がないと思いますね。」
「養老 ……炭酸ガスの削減というのは、要するに石油資源の削減ということです。削減して石油価格が高騰し、みんなで少しずつ小出しに使うようになれば、石油会社の寿命と収益はどんどん伸びる。頭がいいなと思うますね。一昨年、収益世界一になった企業はエクソンモービルでした。しかも、一つの企業としては史上最高の利益です。」

 CO2問題よりも、石油の枯渇のほうが大きな問題なのでは?というのは、このブログでも言ってきたことで、以前はあまり一般的は視点ではなかったと思うが、徐々に常識になっているのか、と驚いてメモ。

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2007年05月06日

三菱重工、RITE の「石炭火力発電」

 先日、「石炭火力発電」についてエントリーしたけれど、さらに詳しい情報が5月4日の日経に出ていた。
 すでに、新しい石炭発電の技術は、日本で開発が進んでいる。三菱重工は、排気からCO2を除去する実証実験に成功していて、世界初。この実験は、四千時間以上の連続運転を達成。
 また、RITE(地球環境産業技術研究機構)は、ガス化した石炭から特殊な高分子膜でCO2を分離する技術を確立。膜を通したあとのガスは、水素が主成分で、ガスタービンで発電してもCO2排出はゼロ。
両方とも課題はコスト。まだ実験レベルで、コスト面の検討は、これからということだろうか。

 RITEでは、海や地中へのCO2貯留技術に関する基礎研究も行なっているようだ。

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2007年04月25日

CO2排出ゼロ の 石炭発電

 22日の日経。「石炭発電、CO2排出ゼロ・日米中など5カ国で開発」という記事。石炭ガス火発電の可能性は、どこかで読んだことがあったけれど、これはちょっとビックリ。

 酸素を使って石炭をガス化して、発電効率を高め、CO2排出量を従来型よりも2割減らし、さらにCO2を液化して、地下貯蔵して、排出をゼロにするという計画。開発や発電コストは、従来型石炭火力の約2倍になるが、2020年代には採算にあうようにする。10億ドル(1200億円)を超す費用の多くを米政府が負担。日本、中国、韓国、インドが、最低1千万ドル出して参加。

 この技術が実用化されることになるとエネルギー面での石油埋蔵量の心配をする必要はなくなるし、放射性廃棄物の処分の問題を持つ原発もお役御免? 問題は発電コストか。温暖化対策としてヨーロッパに対抗するのがひとつの目的らしいが、CO2を液化して地下貯蔵までする必要があるのか、ちょっと疑問。コストの問題は、原発も廃棄物処分の分を換算してなかったりと曖昧なようだし、しっかりとした数字が出るのを待とう・・。

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2007年03月19日

エタノールから高純度水素を製造

 16日の日経から。東芝が触媒と独自開発した「リチウム複合酸化物」を利用したCO2吸収材を組み合わせる手法で、エタノールから99.5%以上の高純度の水素を合成することに成功した(東芝のHP内を探すが見つからず・・)。

 従来は二酸化炭素が含まれるために純度は65%程度。また、これまでは燃料電池の性能に悪影響を与える一酸化炭素もできて混じってしまうが、この技術では含有量を0.1%程度に抑える。コストも、天然ガスから水素を作るものと同等になるという。2~3年以内に大規模装置の開発を目指す。

 燃料電池や水素自動車の燃料になる水素をどうやって製造するかは、さまざま試みられているが、天然ガスから作る製法と同等のコストでエタノールやバイオエタノールからできるとなると、化石燃料に依存しなくても水素が製造できるようになるわけで、これはけっこう大事? 

 そもそも温暖化防止対策として、CO2削減は意味があるのかとか・・根本的な疑問はあるわけだけれど、エネルギー原料を分散化させる技術はあるにこしたことはないはず。


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2007年02月06日

●池田清彦『環境問題のウソ』

 IPCCの第4次報告書が出されたところで、いわゆる"懐疑派"は、ますます少数派になりそうな趨勢。
 ここでは、温暖化、ダイオキシン、外来種の問題が扱われているが、独自の意見が見られるのは最後の外来種について。その他は、あとがきでご本人の"専門外"と言っているように、伊藤公紀『地球温暖化』、薬師院仁志『地球温暖化への挑戦』、ロンボルグ『環境危機をあおってはいけない』のまとめ、といったところで少し拍子抜け。
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 温暖化そのものも、大きな自然のサイクルの中での出来事で、温暖化していない、という"懐疑"もあったが、こちらはすでになくなった、と見ていいのだろう。その原因についても、太陽の黒点の影響などによるもので、人間の経済活動による温室効果ガスの増加が原因ではない、という意見もあったが、今回のIPCC報告書では、温室効果ガスによるもの、と明確にしているようだ。
 あとは、その被害の予測。こちらはまだ諸説あって、そのため対策の必要性、方法などがさまざま。やはり、ゴアの映画後は、温暖化の危機を煽りというかファッション的に扱うメディアが増えているけれど、さらに冷静な視線が必要・・。

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2006年11月29日

The Economist 「Green dreams」

 16日にアップされた「The Economist」のクリーンエネルギー・ビジネス特集「Green dreams」。読まなきゃ・・とブックマークしておいたら、山形浩生さんがサクッと翻訳してくれていた。
再生可能エネルギーは補助金次第のバブル」と「木を見て、森も見てみると:森林は増えている」。
勉強になるな〜、ほんと。
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2006年08月22日

グーグル創業者が出資する電気自動車

 19日の日経「原油高とシリコンバレー」は、原油高のために、シリコンバレーにインターネット、バイオにつづきエネルギーをめぐり新ビジネスが起きている、という記事。ここで紹介されていたのが、2003年設立されたテスラ・モーターズ。二人乗りスポーツカーで、フェラーリ並みの加速性能、価格は8900ドルで、来年の発売を目指している。このシリコン・バレー発の自動車会社に出資しているのが、グーグルのセルゲイ・ブリンとラリー・ペイジ。……どこかで読んだな・・と思っていたら、今月のWIREDにレポートが載っていた。

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 このテスラ・モーターズのマーチン・エバーハードCEOの経歴はユニーク。これまでまったく自動車に関わったことがなく、以前は、ebookの「NuvoMedia」を開発していた。ここでバッテリーに関して知識を得たことで、NuvoMedia売却後、電気自動車の開発を決意した、という。凄いな。
 
 日経の記事では、このところの原油高が、こうしたエネルギー関連ベンチャーが勃興する理由としているが、アメリカ西海岸のカウンターカルチャー以後の土壌としてエコロジー・マインドはかつてからあったもので、このところの原油高は、ひとつの短期的な理由だろう。テスラ・モーターズの場合は、グーグル創業者2人の出資を得たことでポストITとして取り上げやすいが、より本質的な動きのように思う。これまで、ITと代替エネルギーは、あまり同次元で語られることがなかったが、技術が社会をドラスティックに変えうる可能性という点ではとても近しい。ITサ−ビスが、一般市民のエンパワーメントに実質的に効果を持ってきているこのWeb2.0時代、さらに重要な課題の"エネルギー"に、一気に関心が向いても不思議はないのだ。選民意識にも似たエリート意識を感じるグーグルの2人がひとつのきっかけになっていることは気になるが…。

 逆に振り返ってみると、これまでのWeb1.0時代のIT産業は、ITと社会との接点を"ビジネス"だけで捉えていたMS的、また東海岸的志向に覆われていたと言えるかもしれない。

 ……そんなこともあって、このブログでは、ITをエネルギーが柱となってます。

 さて、同じくリチウムイオン電池の高速の電気自動車といえば、慶応大学の「ELIICA」が思い出されるところ。アメリカのITビジネス系雑誌で、テスラ・モーターズ以外にも、高速電気自動車が取り上げられることが多くなったが、このELIICAが取り上げられないのが残念。市販のプランなどはどうなっているんだろう・・。我が家は、ホンダのインサイト、トヨタのプリウスと、ハイブリッドカーを続けてきたが、次は電気自動車や燃料電池自動車の可能性はあるのか・・?

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2006年07月05日

スティグリッツ「温暖化ガス削減 環境税で」

 昨日の日経新聞「経済教室」欄。ジョセフ・スティグリッツによる、温暖化ガス排出量削減のためには、アメリカが批准していないうえに、発展途上国の不満が高い京都議定書方式よりも、排出量に応じて環境税を課税せよ、という提言。今秋にこの内容を含めた「Making Globalization Work」を出版するらしい。

「解決策はある。世界共通の環境税を排出量に課税すればよい。温暖化ガスを排出すれば社会的なコストが発生するから、それを全員で負担しようという発想である。これは、個人・企業を問わず限界生産費用は全額負担しなければならないという基本的な経済の原則とも一致する。もちろんそのためには排出に伴う社会的費用の評価が必要で、各国がこれに同意することが前提となる。…
 そもそも温暖化ガスの排出をはじめとする公害などの「バッズ」に課税するほうが、労働や貯金などの「グッズ」に課税するより理にかなっている。こうすれば、全体的な経済効率の向上にもつながる。…
 国民がかぶるコストは、環境税で発生する政府規制・税・補助金や独占などによる総余剰の減少と環境税の導入で軽減される税金との差額だけである。…
 京都議定書の目標達成のために世界は多額の投資をし、かなりの世界を挙げてきた。だが現在の行き詰まりの打開策はどの国からも提案されていない。今こそ新たな取り組みを考えるべきときである。…
 環境汚染で利益を得る石油企業などからの政治献金がモノを言うようないかがわしい政治制度とあれば、なおさらだ。すべきことはわかっているし、手段もある。あと必要なのは政治的決断だけだ。」

 う〜ん、スティグリッツの言葉なので、ひじょうに重いわけだけれど、京都会議の段階で、発想としてはより明快なこの世界共通環境税とならず、京都方式になったという政治力学が問題。さらには、CO2排出と温暖化の関係性を強く疑う人々も多いわけで、そのあたりの科学的な見地が共通認識とならないと話は進まない。が、ノーベル経済学賞受賞の巨匠の発言、ということでメモ。

・関連エントリー
ジョセフ・E・スティグリッツ『人間が幸福になる経済とは何か』

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2005年11月14日

石油無機起源説

 昨日(11月13日)の日経新聞サイエンス欄に、大きく「石油は無尽蔵か」と石油無機起源説が紹介されていてビックリ。

 石油は、太古の生物の死骸が地下に埋もれて分解して、それが圧力と温度で石油化したという有機起源説が通例。埋蔵量の推定やピークオイル説もこの説を元にしている。

 ところが、今年6月にカナダで開かれたアメリカ石油地質家協会(AAPG)の年次総会で、無機起源説について活発に討論された、という。
 この無機起源説は、地殻の底、深さ数十キロで、岩石が水と反応してメタンガスができ、そのメタンが石油や天然ガスに変化、岩盤の割れ目から上昇して地層に蓄えられる、というもの。この説は、1870年代にロシアのメンデレーエフが提唱した。
 最近、注目されているのは、従来の考え方では説明しにくい地層や堆積層の下の深い岩盤で石油や天然ガスが見つかっている、という探鉱実績から。ウクライナやベトナム沖でそうした事例が増えている、という。

・日本エネルギー経済研究所 中島敬史氏の講演にリンク

 う〜む、これはどう考えればいいのか。現代文明にとんでもなく重要な役割を担っている石油の起源がはっきり解明されてないなんて・・。石油をめぐる話は、背景にある意図や利権があまりに複雑だし、それにしても不確実は話が多い。

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2005年11月11日

IEA世界エネルギー・アウトルック2005

 各紙が報道しているけれど、内容が違って面白い。
日経「2030年の原油価格 投資怠れば1バレル86ドルも IEA見通し公表」
朝日「25年後の原油価格は低下? IEA、増産の見通し」
読売「世界エネルギー需要、2030年までに50%増」

IEAの「World Energy Outlook 2005」はこちら。日本語サマリーは、OECD東京センターが出している。要点はこんなとこか。
・需要は増え続けて、30年には現在より50%以上増加。
・30年の原油価格は現在の1バレル60ドル前後から、2010年には約35ドルに下がり、徐々に上がるが、2030年には39ドルまで下がる。
・需要に見合う石油生産を可能とするために投資額を、2030年までの累計で約17兆ドル(約2000兆円)が必要。
 日経の「投資怠れば1バレル86ドル」というのは、どこから出てきた数字かよくわからない・・。

 石油をめぐる話は、ほんとよくわからないことが多い。「石油ピーク説」をめぐってもほんといろいろあるし・・。
石油生産、すでにピーク?
IEAの石油埋蔵量見通し
「底なしのビールジョッキ------世界の原油が枯渇しそうにない理由」(「The Economist 」山形浩生氏訳)

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2005年10月27日

中村修二氏、水から水素ガス製造

 青色LEDの中村修二氏と東京理科大の大川和宏助教授の研究グループが、窒化ガリウム結晶を活用して、水から水素ガスを製造することに成功した、という(「日経新聞」から)。
 「研究グループが開発した手法は、まず窒化ガリウム結晶と導線で結んだ白金を水に浸す。そのうえで窒化ガリウムに光を照射すると水に電流が流れて水が電気分解し、水素と酸素が発生する。」
 小さな記事だし、検索しても関連ページでてこないしで、詳細まったくわからない。詳細わかっても、可能性のありなしも判断つかないわけだけど・・w。

 ちなみに、 今のところ、変換効率は、0.5〜0.7%で、理論的には20%以上に高められる、とみている、という。 

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2005年07月08日

IEAの石油埋蔵量見通し

 石油ピーク説に関する言説を、以前からチェックしているわけだけれど、6日の日経新聞、「ゼミナール 石油と世界 14」からメモ。
国際エネルギー機関 ( IEA)は、 04年の「世界エネルギー見通し」で、3つのケースの埋蔵量見通しを設定して分析した。

埋蔵量を低く想定した場合では、 15年後に石油生産はピークに達する。その場合は、価格上昇で非在来型石油=超重質油やオイルサンドなどの開発が加速して減産分を埋める。
埋蔵量が高い気0すでは、ピークは 35年前後で、非在来型石油の生産は低レベルにとどまる。
標準ケースでは、 30年前後にピークを迎える。

米エクソンモービルは、世界の石油埋蔵量は豊富に存在していると主張。未探査だった堆積盆地の探鉱と技術進歩で非在来型石油もコストが下がり、生産が拡大すると見ている。

「当面の問題は資源量の制約にあるのではなく、石油の探鉱・開発・生産システムや技術開発にあると指摘できる。この分野で継続的な投資ができないと世界の石油生産能力は頭打ちとなり、ピークが早まる」
というまとめがついているんだけど、この「当面」が問題だ。無くなる、という危機感は、実際の供給バランス以上に、過度の反応を引き起こして、パニックや混乱を招くことは明らか。その混乱をわざと引き起こそうとする勢力もあるだろうし・・。引き続き、要チェック。

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2005年05月26日

●藤井耕一郎『幻の水素社会』

光文社ペーパーバック、2冊目。このシリーズ、英語混じりの「4重表記」というのが大きな特徴。だが、同じ4重表記でも前に読んだ時からは、少し変更を加えたようだ。以前は、日本語の単語に、英単語をつけ、さらに日本語や英単語の上にカタカナでフリガナをつけてあって、いつカタカナがついてくるのかという基準もまったくなかったので、かなり読み手の思考を度々寸断させてくれたのだけれど、今度は、日本語+ときどき英単語、のよりシンプルな形に変わった。以前よりは読みやすい・・。
で、こちらは、「水素社会」なんか簡単にはやってこない、と主張が、ときどき本筋とは関係ないところまで、当たり散らしながら強引に進む。ひたすら感情的にエコを叫ぶ者へのカウンターとしては意味があるのかもしれないが、結局は重要なのは、何がどれほどわかっているのかということを精査しながら、科学的に分析していくしかないのだ。両極端に振れてしまっても、これまた意味がない。しかし、石油の価格が少し上がっただけでも、産業界が大騒ぎしているわけだが、エネルギー問題は、社会に与える大きすぎる。明るい水素社会は、すぐにはやってこないだろうが、このまま石油に依存していてもかなりヤバイとは、誰もが思っていること。次のステップへの移行をどういう形で、どのくらいのコスト負担で進めていくのか、ということなのだから、今から多くの可能性が検討されるというのは決して間違ってはいないと思うのだけれど。

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2005年04月30日

プリウスに買い換え

家の車を、ホンダのインサイトからトヨタのプリウスに替えた。ハイブリッド車からハイブリッド車への買い換えで、双方、空力への配慮からなのか外見は似ているのだが、肝心のハイブリッド・システムの完成度はかなり差がある感じ。それに、プリウスには、車に近づくだけでロックが解除される機能や、キーをひねらずボタンを押すパワースイッチや、自動で車庫入れするシステムなど、車の未来を感じさせつつ、ハイテクおたく心をくすぐる技術も満載。あとは、最新のクルーズコントロールが搭載されていればあればもっといいのだろうけれど・・。これからの社会で車が生き残っていくためには、技術開発は、環境と安全がその中心になっていくのは間違いないはず。
・・と、わかったようなことを言いつつも、相変わらずペーパードライバーなので、奥さん用の車なのですが。w
そういえば、先月の米『WIRED』誌は、ハイブリッド車特集で、表紙はプリウスだった。

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2005年01月17日

強まる「石油ピーク説」

以前、テレ東「ワールドビジネスサテライト」のコメンテーター、アランフェルドマン氏の「統計学的予測モデルによって、2003〜2009年に、石油生産のピークを迎える。」という発言についてエントリーしたけれど、今日の朝日新聞「さらば消費社会」というシリーズの冒頭で「強まる「石油ピーク説」」という記事。要点をメモすると・・

・世界の石油開発業界で、「地球全体の石油ピークが近い」という説が強まっている。
・原油生産量が横這い、減少している産油国が、00年以降11カ国。
・埋蔵量にまだ余裕があるのは、旧ソ連諸国、西アフリカ、南米だが、これらの国も10年以内にピークを迎えるという見方。
・このため、中東への石油依存が高まっている。
・「従来の採掘技術で生産するだけなら、15年後には需要の半分が賄い切れなくなる」と石油メジャー幹部も懸念。
・2030年の全需要を賄うには、新規油田発見や採掘技術の向上のために総額3兆ドルの投資が必要。
環境破壊の危機よりも、この石油資源の限界のほうが、かなり切迫した問題。あらゆる面で、今の社会は石油に依存しすぎていて、ちょっとした方向転換すら容易ではないだろう・・。過度に心配するつもりもないけれど。

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2004年12月17日

石油生産、すでにピーク?

テレ東「ワールドビジネスサテライト」で、カスピ海とヨーロッパを結ぶパイプラインが完成間近という特集。その中で、コメンテーターのモルガン・スタンレー証券チーフエコノミスト、ロバート・アランフェルドマンが、「統計学的予測モデルによって、2003〜2009年に、石油生産のピークを迎える。だからすでにピークを迎えている可能性もある。さらに新たな油田が見つかっても、遅くとも2020年頃までにはピークを迎えるだろう。こうした原因もあって、原油価格は高止まりする、と考える。だから代替エネルギーへの技術開発に力を入れなければならない。」と言及。マスコミでこの手の話を聞いたことがなかっただけに驚く。
検索してみると・・アランフェルドマン氏は、モルガン・スタンレーの「グローバルマクロ経済レポート」で同じようなこと言っている。
まぁ、こうした‘限界説’は、ローマクラブの「成長の限界」をはじめとして、以前からたくさんあるわけだけれど、両極端に触れることなく、精査する必要があることは間違いない。

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2004年11月25日

マイケル・リンチ「国際石油市場」

このブログでも最初から、燃料電池などの新しいエネルギー供給法に関心を持つのは、環境問題への関心というよりも、石油生産量のこれからに大きな不安を抱いているからだ。石油の場合、利権があまりに巨大なだけに、生産量の限界が少しでも見えれば、それを見越して、各地で政情不安が引き起こされだろうことは、今回のイラクの様を見ていても明らか。
というわけで、今後の石油供給の行方には、注目しているわけだけれど、RIETIのサイトにあるマイケル・リンチの論文「国際石油市場──政治と経済」は、かなり楽観的だ。

「今後3〜5年の間はおそらく、原油の需要の伸びがOPEC非加盟国からの供給の増加を上回ることはないと思います。OPEC非加盟国の石油資源は豊富で、オイル・サンド、重質油、深海油田の採掘なども大きく発展するでしょう。」
「価格が20ドルか、さらにもっと下まで下がり、そのレベルに留まる可能性も大いにあります。おそらくは長期にわたって、20ドル台の前半から中ほどの手ごろな価格になると考えます。」
この予測どおりに進めば、それはそれでけっこうなことだ。以前エントリーしたジェレミー・リフキン『水素エコノミー』では、こんな感じ。
「石油生産について専門家は大きく2つに分かれている。28〜38年後に石油生産がピークを迎えるとするグループと、8年〜18年後とするグループ。」
「2020年に入るころには、世界は石油と天然ガスをますます必死になって確保しようとするだろう。先進工業国だけでなく、発展途上国、とくに中国、インドも化石燃料に依存するようになっているため、燃料を求めての競争は、真にグローバルな現象となる。価格が着実に上がるので、世界経済に大混乱を起こす。」
これが単なる杞憂で終わればいいけれど。エネルギーに関する話は、何かすべて闇に包まれている感じですっきりしないが、とりあえずもう少しフォローしてみよう。

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2004年10月21日

ホンダの家庭用小型コージェネユニット

原油価格が高騰する中、ちょっと地味目のニュースだけれど、ホンダの家庭用小型コージェネレーションユニットが、ドイツのガス業界団体から「ガス産業革新賞」を贈られた(参考→asahi.com)。日本国内向けの商品だが、世界で初めて家庭向けに売り出されたことが評価された、という。
・ホンダのプレスリリース
ECOWILL
・ガスエネルギー新聞「エコウィルを売ろう
ガス会社にとって、電力会社が進める一般家庭のオール電化攻勢への対抗商品、と扱われているようだ。電力会社は、「エコキュート」の普及を狙っている。
・大阪ガス「エコウィルの経済性」「商品紹介と価格
このページによると、光熱費が年間約4万円節約できるらしいが、ガスエンジン発電ユニットと排熱利用給湯暖房ユニットが73万もするのでは、普及は厳しいかな。家庭用燃料電池によるエネルギーの分散化に期待したいところ。

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2004年10月08日

核燃料サイクル費用

7月にもエントリーしたのだけれど、まだやってます(^^;)。なんだかフォローしていくのも虚しいけれど・・。
原子力委員会が、使用済み核燃料を地中に埋める直接処理するより核燃料サイクルのほうが16%高いという試算を発表(参考→TBS)。
しかし、すでに六ヶ所村の再処理工場に2兆4400億円も投資済み。このコストも加算すると、直接処分のコストはリサイクルよりも4%から19%高くなる、という。感想もありません!

さらに、原子力関係では・・島根県鹿島町に2001年度から今年度までに34億7000万円の匿名寄付があった、という。鹿島町に隣接する島根町にも2000年から昨年度までに12億円の匿名寄付があり、中国電力が寄付したもよう、と共同通信が伝えたらしい。(参考→JanJan)

電気代といえば、東電が10月から家庭用電気料金を平均5.21%の値下げして、けっこうなキャンペーンをしている。電力小売り自由化に備えているわけだが、ここへきての原油価格の高騰の影響がどうなるのか。すぐ値上げってことはないよね。。

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2004年07月30日

マンションに安い電力 東電も参入?

28日の朝日新聞で「マンションに安い電力 東電も参入」という記事。新築マンションを電力自由化対象となっている大口顧客として扱うサービスを始める、というもの。これにより、通常より電気代は約5%安くなる見通しという。同様のサービスは、先日新規参入したイーレックスが発表していたが、このベンチャーに対抗するためとみられた。(最近、東電は電力自由化対策を一般小売り向けを狙っている→参考:エントリー
だが、29日に東電のHPに出されたリリースでは、

「「従来に比べて電気代が約5%安くなる」との報道については、当社の電気料金ではなく、お客さまが各戸から徴収する電気代が5%下がるとの試算値であるため詳細については分かりかねます」

この使用料の検針と料金徴収は、東電ではなく、専用のシステムを開発したベンチャー企業のアイ・ピー・ビーが代行することになっていて、ここが、設備設置費や検針・徴収手数料を加算しても、通常より5%安くなる、と述べた、ということなのだが。5%という数字をめぐって、ここ数日の間になにかあったんでしょうか・・。

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2004年07月26日

●槌屋治紀『燃料電池』














既存ガソリン自動車 ハイブリッドカー 電気自動車 燃料電池車
油井からタンク 84% 84% (火力発電)35% (天然ガス改質)70%
タンクから車輪 16% 32% 70% 45%
総合効率 13% 27% 25% 32%

と、ハイブリッドカーのエネルギー効率が予想以上にいいのに驚く。
知らなかったのは、燃料電池関連技術の多くの特許を持つバラード社が90年代に特許申請していて、特許の有効期間が2010年に切れる、という話。
「特許の有限期間から単純に考えると、自動車メーカー各社が燃料電池生産に踏み切ると思われるのは、2010年以降ということになる」
似たような事例として、パソコンのマウス、ICカードが挙げられているが・・このあたり詳細追って調べよう。

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NHKスペシャル「にっぽんの〝ゴミ〟大陸へ渡る」

タイトルから、日本から不正に輸出されたゴミが、中国で環境問題を引き起こしている・・というような内容を予想していたのだが、まったく違った。日本のゴミを中国人バイヤーが買い取っていて、それを中国でリサイクル、再生しているという話。
具体的には・・数年前、ペットボトルのゴミ化は、日本で大きな問題になった。リサイクル法ができて、最近ではペットボトルから服などの再生品が生まれている。ところが、今、ペットボトルを中国人バイヤーが買い取っていくために、日本のリサイクル業者の手に入らなくなっている。中国では、日本ほどペットボトルを長い繊維に再生するような技術は今のところないが、梱包用ビニールテープや人形の中綿などに再生し、その需要は高い。リサイクル工場に建てられていた看板は、「資源は有限、リサイクルは無限」。人件費が安いために、原料を輸入・加工するよりも、ゴミを輸入しリサイクルしたほうがコストが安いのだ。
日本では、かってのゴミ埋め立て地を掘り起こし、「このゴミも商売になる」という。
闇ルートで輸出されたPCが、リサイクルされる際に出る未処理の汚染物質などの問題も紹介されていたが、ゴミをめぐる状況は、中国の出現で予想を超える局面に入っている。しか〜し、いつまでもこの状況が続くわけはないだろう。リサイクルや資源原料の価格次第で右往左往し、また国内で溢れた・・というようなことになるんだろう。捨てて、拾って、掘り起こし、また捨てる・・。

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2004年07月09日

核燃料サイクル費用

これまで使用済み核燃料を地中に埋める直接処理のコストは算出していない、と旧通産省が発表していたが、核燃料サイクルのほうが2倍近く割高になると94年の段階で試算されていたことが明らかになった。(4日の朝日新聞より)
以前から直接処理のほうが割安ではないかという指摘はあったわけだが、だいたいコスト算出していない、と言い切れたことがおかしい。費用は、電気料金の上乗せ分として表示されているが、平均的な金利を5%の場合、1kw時あたり核燃サイクルでは2.30円、直接処理では1.23円、再処理を海外に委託すると1.59円。
直接保分は、アメリカ、フィンランド、スウェーデンなどが採用しているらしい。一方日本では、六ヶ所村に2兆円余りをかけて再処理工場を建設中で完成間近。経産省の審議会では、この六ヶ所村の再処理工場稼働を前提にして、サイクル費用を電気代に上乗せする制度づくりが進んでいるという。笑うしかないが・・とりあえず、続けてチェック。

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2004年07月07日

オール電化マンション

テレ東の「ガイアの夜明け」で電力自由化を扱っていて、なかなか面白かった。段階的に自由化されてきた電力は、今年の4月から500KW以上の大口利用者までが自由化されている。大口利用者向けには、新たな電力小売り会社が参入していて、既存の電力会社は価格競争では太刀打ちできない状況らしい。そこで、既存の電力会社が市場開拓しようとしているのが一般小売り。電器メーカーと協力してIHクッキングヒーターの普及を狙い、さらにマンション施工会社にオール電化マンションの施工を訴える。
オール電化にすると、当然光熱費が高くなるのではないかと思うのだが、ガスをなくした分を換算すると以前よりも安くなった、番組内では言っていた。ほんとか?
このページを見ると、オール電化マンション向けの電気料金メニュー「電化上手」と「全電化住宅割引(5%割引)」によって、一般住宅よりも2〜3割安くなっている、という。
一般化向け小売りの自由化は、07年以降に検討!というから、自由化の流れは止められないが、なんとかそれまでに一般家庭でできるだけ電気を使わせようという作戦らしい。
さらにもう少し先を考えれば、家庭用燃料電池+コージェネレーションが普及してくるはず。こちらの原料はガスだろう。その事態を考えると、今、マンション全体をオール電化するのはかなりリスキーという気がする。
いずれにせよ、電力自由化で始まったこの競争。消費者としては、選択肢が増えるのはいいことだ。小売り自由化も、07年に検討とか言ってないで、早く実施してほしいもの。そして、その過程で各発電方式の発電原価もさらに透明化していくはず。

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2004年07月06日

新エネルギー産業ビジョン

6月24日、経済産業省が、30年までに太陽光や風力などの新エネルギー市場の規模を現在の6倍の3兆円、雇用を24倍の約31倍にするという「新エネルギー産業ビジョン」を発表。(参考:朝日新聞)
1次エネルギーに占める新エネルギーの割合を00年度の約2.5%から30年度には7.7%程度に引き上げたいという。
2002年、1次エネルギーに占める比率は、スウェーデン18%、デンマーク10.2%、オーストリア10.2%、オーストラリア4.8%、フランス4.4%、アメリカ3.9%、ドイツ2.4%、日本1.8%、オランダ1.4%、イギリス0.9%。
(アメリカが意外に高く、ドイツやオランダが日本より低いのも意外だ・・)

自然エネルギーの導入をめぐる世界各国の状況は、飯田哲也氏のこちらの記事に詳しいが、先頃行われた「自然エネルギー2004」でも、日本の存在感はないに等しかったという。‘新エネルギー’と‘自然エネルギー’で、想定しているエネルギー技術も異なるのか・・。そのあたりも、追加チェックしていこう。

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2004年04月20日

原発後処理費用「8兆円」の負担はやっぱり・・

原発後処理費用を誰が負担するのか、という議論をなんだかバカらしいと思いつつ、
先月末のエントリーでもメモしたわけだけれど、その行方は、やはり利用者負担となりそう。これも出来レースか。
経産省の諮問機関の総合資源エネルギー調査会の電気事業分科会・小委員会で、
問題となっているのは、後処理費用18.8兆円のうち、すでに電力会社が引当金を積むなどで手当が済んでいる10兆円を除いた残りの8兆円。この8兆円のうち、すでに過去の発電に使われたとされる3兆円が、今回の問題。電力会社は、自由化以後に新規参入してきた電力会社の顧客や一般から徴収することを要求。消費者側や新規参入組は、当然、電力会社が負担するよう求めていたが、結局・・電力会社の主張を受け入れる。
(→asahi.com)
日本の電気料金は、欧米よりかなり高いと言われているが(→電気料金の国際比較pdf)、産業用で始まっている自由化で、全体で換算しても1割は下がり始めているらしい。関連情報に継続して注目していこう。

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2004年04月06日

日米次世代原発共同開発

先日、第四世代原子炉の「高温ガス炉」を使って、水素量産技術を日米が共同研究をしそうだ、というエントリーを書いたけれど。な〜んと、今度は、この高温ガス炉そのものを共同開発する、という。最初から、目的はこっちだったんじゃないのか。なんだか核心を小出しにされて、騙された気分。5月にアメリカで開かれる次官級の「エネルギー政策対話」で確認する、というが、30年ぶりに原発新設を検討するブッシュ政権だからこその、原発への関心で、ポスト・ブッシュはどうなることやら。(参照:asahi.com)

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2004年03月25日

原発後処理費用「8兆円」の負担は・・

各種発電のコストを知っておくことは、今後のエネルギー源を考える時重要だと思う。といわけで、声高に反原発を唱えるつもりはないのだけれど、原発後処理コストに関してメモ(朝日新聞より)。

・後処理費用は、総額18兆8千億円。(後処理費用とは、使用済み核燃料の再処理や、再処理工場の建設費、放射性廃棄物の処分などの費用)
・18兆8千億円のうち、約10兆円は、すでに電気料金で回収する仕組みができている。
・残る8兆円を回収する仕組みができていない。
 特に、そのうち3兆円分はすでに発電済み。この分を、どうするかで総合資源エネルギー調査会で検討が始まったところ。
 電力業界は、新たに電力販売に参入した業者と契約した顧客にも負担を要求。
・さらに将来の未制度分約5兆円についても、電気料金に上乗せして回収する意向。

消費者団体が、「いまさら、過去の費用分を経済的措置は理解ができない」と反対しているようだが、もっともというか当たり前だ。しかし、なし崩しに電気代も上がるか・・。

●関連エントリー
原発発電単価5.6円
核燃料サイクルの費用、総額18.9兆円

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2004年03月15日

家庭用燃料電池の問題

先週は、いろいろあって、blogを更新できなかった。今週から・・なんとか。

朝日新聞「キーワードの周辺[家庭用燃料電池]」で、気になったところをメモ。
現在の燃料電池の技術的問題は、その燃料となる水素の取り出し方や価格に目がいきがちだが、現段階では、耐久性が問題のようだ。
目標運転時間4万時間のところ、今は原因不明の劣化に見舞われて、1万時間しかもたない、という。これでは、2〜3年で交換が必要になる。そして、普及のための理想の価格は50万円だが、現在1台1千万円近く、下げても200万円までが精一杯、という話もあるようだ。このギャップを、国の購入補助金や、ガス会社の割引メニューで安くする、というから・・まだまだ一般化するまでには時間がかかりそうだな。
それでも〜、資源エネルギー庁の燃料電池実用化戦略研究室では、最終的に、家庭用と業務用の燃料電池が2030年までに原発10基分にあたる1250万キロワットまで普及すると予測している、という。

●関連エントリー
井熊均『燃料電池ビジネスの本命“住宅市場”を狙え!』

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2004年03月04日

高温ガス炉で水素量産を検討

昨年8月、日本原子力研究所から「世界初の水の高温熱分解による水素製造に成功」というプレスリリースが出ていた。技術的な部分がよくわからなかったし、‘エコ’にかこつけて原子力を延命するための苦肉の策、と軽くみていたのだが・・日米が本気で研究協力しそうだ(→asahi.com)。
第4世代原子炉に位置づけられる「高温ガス炉」を使い、ヨウ素と二酸化炭素を触媒にして、水を高温で化学反応させて水素を生成する。05年以降に、アイダホ州に新設される高温ガス炉での水素製造に協力する、という。
水素製造は、現在、天然ガスを高温で燃やして、メタンと水蒸気を反応させる「水蒸気改質法」が主流。これでは二酸化炭素が排出されるため、それ以外の方法がいろいろ検討されている。
先日、WIRED NEWSでも、「トウモロコシを使った水素生成装置が示す、エネルギーの新たな可能性」という記事を配信したばかり。もちろんコストや現実性など多角的な視点から検討する必要があるが、放射性廃棄物や安全性を考えると、力を入れるべき方法は明らかだと思うが・・。

●関連エントリー
太陽エネルギーを利用した水素生成

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2004年03月03日

●ジョセフ・E・スティグリッツ『人間が幸福になる経済とは何か』

原題「The Roaring Nineties」=「狂騒の90年代」。翻訳書は、タイトルが酷いのが多いが、これも原題のままのほうが、著者の意図がわかりやすい。前著『世界を不幸にしたグローバリズムの正体』(これも原題は「Globalization and its discontents」)では、徹底してIMFが批判されていたが、今度は、視点を拡げて90年代のアメリカとは何だったのかを検証する。クリントン政権で経済諮問委員会委員長、2000年まで世界銀行上級副総裁を務めるという、アメリカの経済政策運営に関わった立場から、何ができて何が失敗したのかを改めて問う。不公正なグローバリゼーションへの批判は続いているわけだが、さらにエンロンの不正が発覚したこともあって、行き過ぎた規制緩和、不正会計操作、貪欲な企業、銀行の荷担・・と90年代の経済政策をけちょんけちょん。
それで〜も、「エピローグ」の部分だけで検証されているブッシュ政権のほうが、グローバリゼーションへの取り組み、規制緩和、無分別な税制改革・・とさらに酷い。
世界中がブッシュ政権に振り回されている現在では、ブッシュ批判を展開したクルーグマン本のほうが刺激的だったが(新聞のコラムだから、より時代にマッチしているのは当たり前だが)、アメリカの90年代とは何だったのか、ということをより冷静に振り返ることのできる2,3年後・・には、スティグリッツのこちらのほうが残るかもしれない。まあそれも、大統領選次第なんだけれど。

「狂騒の90年代をめぐる議論の根底には、われわれの価値観や社会がどのように変わりつつあるかという関心があった。私と同世代の人びとは、とりわけこうした変化に敏感だと思う。私たちはジョン・F・ケネディに次のように言わしめた時代に育ったからだ。「国が自分に何をしてくれるかと問うのではなく、自分は国のために何ができるかと自問してほしい。」・・
 狂騒の90年代はアメリカ人をつくりかえる役割を果たした。」

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2004年02月20日

温室効果ガス削減進むイギリス

温暖化防止に温室効果ガス削減が役に立つのかどうか、という議論が日本では目に付くが、ヨーロッパの状況がわからなかったので、メモ。

イギリスでは温室効果ガス削減が順調だという(朝日新聞より)。京都議定書でイギリスに課せられた削減目標は90年比12.5%減。これを99年に約13%を達成。10年までに20%を目指している。
主要なエネルギーを石油から天然ガスに代えたことが効いた。さらに、01年から導入しているのが、気候変動プログラム。これは、企業向けのエネルギー消費税と、減免措置を盛り込んだ企業との協定、さらに企業間のガス排出権の市場化。企業間の取引ができる市場をつくったのは世界初。
さらに、50年までに90年比で60%削減するという目標を掲げている。そのために、エネルギー消費の構造転換を進めている。風力発電を主体として自然エネルギーの割合を10年までに現在の3%から10%まで引き上げるという目標を掲げている。

しかし、京都議定書は、これまで120カ国が締結しているが、アメリカが離脱、ロシアの批准が遅れ、締結国の排出量合計が対象国全体の55%に達していないため、まだ発効していない。
ちなみに、日本は、90年比6%削減目標のところ、01年時点で9.5%増。ドイツは、目標21%で、01年時点で18%減。

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2004年02月14日

エタノールから水素

エタノールから水素を効率的に生産する方法を開発した、とミネソタ大グループが発表したという(asahi.com)。
エタノールと水の混合物を高温の気体にして、新触媒を働かせて水素を取り出す。アメリカでは、エタノールはトウモロコシなどから年間約100m億リットル生産され、ガソリンなどに混ぜて使われている、という。
燃料電池の燃料となる水素をどうやって取り出すかは、最近でも、太陽エネルギーや原子力!など、さまざまな案が出されてきたが、バイオマスによって生産される、というところが、アピールしやすいだろうし、これは大きく注目をあびそうな気がする。

●関連エントリー
井熊均『燃料電池ビジネスの本命“住宅市場”を狙え!』
太陽エネルギーを利用した水素生成

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2004年02月13日

プルサーマル受け入れ交付金

プルサーマル計画(ウランとプルトニウムの混合酸化物(MOX)燃料を燃やす)を受け入れる自治体には、交付金を上積みするらしい(asahi.com)。
受け入れを申し入れた県と市町村の交付金を5年間、年間2千万ずつつ積み増す。さらに?・・電力会社がMOXを使って発電を始めた場合、電源3法交付金(電気料金に上乗せされている電源開発促進税をもとに、発電所周辺の自治体に支払う。03年予算は、1700億円)を算出する基礎の原発発電量を3倍にして交付金を増やす。
また従来、使用済み核燃料を原発内に貯蔵する場合、1トンあたり40万円の交付されてきたが、さらにMOX燃料分(1トンあたり40万円)を上乗せする。

もう意地なのか。自然エネルギー系発電について、交付金の効率の悪さを批判する向きもあるが、交付金のひどさという点では原発は・・笑うしかない。

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2004年01月25日

●井熊均『燃料電池ビジネスの本命“住宅市場”を狙え!』

燃料電池が社会に与えるインパクトは、ある意味インターネットが‘革命’と言われていた以上のものだろう。その普及も予想以上に早いものになりそう。この分野は、ひじょうに面白い。

・都市ガス会社や家電メーカーは、家庭をターゲットにした1キロワットのPEFCを開発。
・燃料電池自動車(FCV)よりもコストダウンのハードルが低く、商用化が近いため。
・世界の燃料供給方式の主流は、車上改質方式だが、トヨタ、ホンダは純水素を燃料とする方式。
・バラード・パワー・システムズ(BPS)は、インテルにたとえられPEFC関連の応用特許をほとんど持つ。そのため、多くの企業がスタックの提供を受けるしかない。
・しかし、トヨタは、FVCの量産化を見据えて、アイシン精機などとスタックを開発する自前主義。
・東京ガスの事業化のスケジュールは、2004年度に、発電効率30~31%、販売価格は100万円を目標。荏原バラードグループ、松下電器産業をパートナーに。
・原燃料1に対し取り出すことのできる水素の量は、LPG0.448、ガソリン0.440、灯油0.437。
・政府の燃料電池導入目標は、2010年までに累積で210万kw、2020年までに1000万kw。210kwは電力9社の発電設備出力の5%。これを1kwの燃料電池で換算すると、2010年までに約120万台。2005年の実用化から2010年までは50万円/台、2010年以後は30万円/台で試算すると、2010年までに6000億円、2020年までに1兆3500億円の市場となる。
・燃料電池が家庭内に普及すると、電化製品はコンセントが必要なものと不要なものに2分化されていく。
・燃料電池の発電効率はもっと高くなる可能性がある(理論効率は83%)。内燃機関の理論効率は64%。
・将来の水素を貯蔵する方法として最も期待されているのがカーボンナノチューブ。
・燃料電池を使った分散型エネルギーシステムは、4つの段階に分かれる。エリア分散→施設分散→個別分散→機能別分散。
・燃料電池の分散型システムはグリッドコンピューティングにたとえられることが多い。

燃料電池そのものもだが、分散エネルギーシステムがすでにここまで現実のものとして考えられているとは。「水素エコノミー」はすでにコンセプトではなく、すでに現実だ。

●関連エントリー
ジェレミー・リフキン『水素エコノミー』

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2003年12月22日

中国のエネルギー動向

これからの中国の動向を知る上で、エネルギー戦略は重要。というわけで、朝日新聞の成長中国 繁栄と難題」という記事からメモ。
・中国の02年の石油消費量は、2億4500万トン(英メジャー統計)で、日本を抜いて世界2位に。
・20年には、石油消費量は4億トン、自動車保有台数は10倍近い1.5億ト台に達する、という予測もある。
・現在、石炭67%、石油25%、天然ガス3%、水力2%
・02年の原油輸入量は、約7千万トン。20年には、2億トンになると推計される。
・03年上半期の輸入量は、前年同期の33%増。
・原油輸入の相手は、サウジアラビア、イラン、アンゴラ、イエメン、スーダン、ロシアの順。
・長期戦略として原油輸入先を多元化し、リスクを分散する方向。
・欧米メジャーが手薄なスーダンなどのアフリカで、90年代から積極的に原油開発。

●関連サイト
・IEA 「WORLD ENERGY INVESTMENT OUTLOOK2003要約」pdf
エネルギーをめぐる国際情勢と我が国の課題(外務省)
我が国石油政策の基本的考え方 (資源エネルギー庁)
日本のエネルギー供給(中高生のためのエネルギー情報ポータルサイト)

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2003年12月21日

京セラの家庭用燃料電池

京セラが、家庭用燃料電池を05年までに商品化するようだ。HPは、こちら。1kw級個体酸化物型燃料電池(SOFC)で、高さ90cm、幅60cm。都市ガスを燃料にし、お湯と電気を供給。光熱費を年8万円(18万円→10万円)節約が可能、らしい。京セラの今回のウリは、54%の発電効率。今、各社が取り組んでいる主流は、固体高分子型燃料電池(PEFC)で、発電効率が40%前後。問題は、市販価格・・・120万円・・。

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2003年12月16日

原発発電単価5.6円

原発の発電単価が、99年総合エネルギー調査会による発表時には、1キロワット時5.9円だったが、今回、総合エネルギー調査会で、5.6円になると発表された。以前よりも、ウラン燃料が安くなったため、ということらしい。
・石炭火力=5.9円
・天然ガス火力=6.3円
・石油火力=10.9円
これで、原発の後処理費用18.9兆円を入れても、ほかの発電方法より安い、という。
う〜ん、11月に後処理費用が発表して、原発を推進する理由がまたひとつなくなってしまったため、反発をかったのか、なんだか急いでデータを改めているかのようでもあるが・・。とりあえず、メモ。

いろいろあって・・・久しぶりのエントリーになりました。

投稿者 esaka : 23:27 | コメント (0) | トラックバック

2003年12月03日

太陽エネルギーを利用した水素生成

目新しいエネルギー生成法はメモしてるので。(WIRED NEWSから)
これまでの太陽光をつかった水素生成装置は、太陽光から得られる電気的なエネルギーしか利用していないが、マサチューセッツ大学ボストン校が発表したプロセスでは、太陽光スペクトルの赤外域に含まれる熱エネルギーも活用。これで水を加熱して摂氏600度に達した水蒸気をアルカリ溶液に注入、太陽光からの電気エネルギーによって水分子を分解し、水素と酸素を生成するという。
従来のプロセスは、変換効率が18%、この方法では30%。
太陽エネルギー→水素生成の研究は、これから活性化するんだろうな。

●関連エントリー
原子力で、水素を製造
バクテリア電池

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2003年11月18日

核燃料サイクルの費用、総額18.9兆円

11日の新聞記事からメモ。核燃料サイクルの費用、総額18.9兆円と電気事業連合会が発表。内訳、再処理工場の操業費9.4兆円、高レベル放射性廃棄物を地下に埋める処分費2.5兆円、使用済み核燃料の保管費用1.9兆円など。99年の発表では、原発発電コストは1キロワット時あたり5.9円との試算を公表している。これには廃炉費用などは含まれるものの、後処理全体は入っていなかった。今回の試算を織り込んで発電コストを計算すると、天然ガス火力(6.4円)や石炭火力(6.5円)。原発の発電単価に、後処理費用を加えると、6円台前半になるとのこと。これで、原発の経済優位性は揺らぐわけだけれど、一部では以前から言われていたこと。このタイミングでの発表は、電力小売り自由化で価格競争が激しくなりそうな今、このコストの負担を国や新規事業者に引き受けさせようという目論見らしい。
しかし、朝日では、40年間操業、での見積もり、と言っているが、毎日讀賣は72年間。よくわからん。
さらに、知らなかったのは、「処理工場の操業費と高レベル放射性廃棄物の処分費は、すでに電気料金として徴収がはじまっている」ということ。
07年?10年?の電力小売り全面自由化以後は、どうなるかね。

●関連情報
電気料金の国際比較pdf(日本エネルギー経済研究所)

投稿者 esaka : 23:10 | コメント (0) | トラックバック

2003年10月02日

キャパシター

知らなかった。ニュースステーションで紹介(日経新聞の記事)。バッテリーの性能・形態が、これからのエネルギー・システム、自動車、家電・・のあり方を変えるとは言われていたけれど、この蓄電装置の可能性はどうなんだろ。「充電時間を大幅に短縮し、劣化しないため半永久的に使える」。いいことばかりだが、問題は?
●関連サイト
キャパシタ蓄電入門

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2003年09月09日

バクテリア電池

海底の泥の中にいるバクテリアを、酸素のない条件におくと、ブドウ糖などの糖をもとにして、電気が起きる・・。ブドウ糖の場合、電極の表面積1平方メートルあたり30ミリアンペア。汚泥からも効率よく発電できる、ということで、汚水処理しながら発電できるかも・・。

可能性のほどは、よくわかんないけど、面白そうな発電法を目にしたら、備忘メモしているので、とりあえず。(asahi.com)

●関連エントリー
紫外線太陽電池、花力発電、風力発電
海洋温度差発電
「世界の鼓動 エネルギー」メモ

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2003年09月07日

プリウス・スポーツカー

フランクフルト・モーターショーに、スポーツカー版コンセプトカー「CS&S」が出展される。(asahi.com)
なんだか、かっこいいなぁ。しかし、僕が3日のエントリーで、新型プリウスに‘もっと斬新なスタイルでいい’と不満を持ったのは、こういうことじゃない。「環境性能だけでなく、動力性能でも優れていることをアピールするため」とのことだが、エコカーのコンセプトの延長線上にあるのは、クルマの運転をスポーツとして愉しむ世界とは逆のはずだ。
もちろん、今後も、クルマのスピードや排気音を愉しむ趣味は継続していくんだろう。たぶん、F1を頂点にしたカースポーツは、貴重な資源を享楽に駆使しきる、という意味で、いっそう贅沢な遊びとしての価値を高めることになると思う。
ホンダのインサイトも、ちょっと動力性能がいいばっかりに、「ガソリン代の安い、スポーツタイプのクルマ」と認識されることがある。実際、インサイトだけでレースをする人たちもいるようだ。
プリウス・スポーツカーのこの時期での登場は、かえって、未来のクルマ社会のイメージ、を混乱させる気がする。

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2003年09月03日

新型プリウス発表

トヨタのハイブリッド車「プリウス」の新型発表。燃費の大幅向上(35.5km/L)、世界初の自動縦列駐車アシスト、新デザインの採用、が大きな変更点か。
完全ペーパードライバーなので、クルマにはほとんど興味がないのだが、ハイブリッド車の行方は気になる。社会問題の解決を試みるテクノロジーに関心がある、というところか。
で、わが家(奥様用)のクルマは、ホンダのハイブリッド車インサイト。数年前の買い替えの時、プリウスと迷い、結局インサイトに。2シーター、アルミボディで、トヨタへの意地だけでホンダが作ったようなクルマ。燃費33km/Lだが、日本で2000台ぐらいしか売れていないらしい。まぁ、それでもいいんだ。コストパフォーマンスとか使い勝手を考えていたら、最初からハイブリッド車など選ぼうとしない。(僕、乗れないし・・)
ある種の実験への参加、というつもりだ。そういう意味で、旧型プリウスの、‘エコおばさん’の愛用車というような、やや‘保守的’な雰囲気が気に入らなかった。どうせ実験なのだから、スタイルもカラーも、斬新なものにしてほしかった。
今度のプリウスは・・空気抵抗をさらに向上したためか、スタイルがインサイトに似てきている。が、個人的には、もっと奇抜なスタイルでもよかった、と思う。それに同じ意味で、カラーバリエーションもありきたりでつまらない。このあたり、わざわざ‘エコカー’買う輩(私です)のマインドというものが、まだメーカーに理解されていないように思う。
しかし、「自動縦列駐車アシスト」は、‘未来’を感じさせて楽しい。

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2003年09月01日

北米の停電の経済的影響

内閣府の「今週の指標」で、アメリカ北東部で14日に発生した停電の経済的影響についての調査が発表されている。午後4時に停電が発生し、復旧まで1日以上かかり、5000万人以上に影響を与えた割に、意外と被害が少ない。こんなもんなのね〜。病院とか、信号停止による交通事故とか・・今のところの数字に表れない被害というものもありそうだけれど、どうなんだろ。
エネルギー問題を考えるために、日本でもときどきこんな‘キャンドル・ナイト’があってもいい、というエコな人もいたが、これだけ被害が軽微だと、それもありかと思ったり。停電を恐れるあまり、各地に原発乱造しようとする日本の電力会社の方針に、あらためて疑問。まぁ、NYと東京では都市の規模が違うが。

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2003年08月29日

原子力で、水素を製造

shiranuiの日記 で知ったのだが、日本原子力研究所が水を熱で分解して水素を作ることに成功した、という。8月21日に発表されていたのね。BizTechの記事asahi.com。ちょっと読んだだけでは、原理がよくわからない・・。
今後、燃料電池が一般的になったとき、水素をどうやって供給するのかが、問題になっているが、CO2が出ないことにかこつけて、さらに原子力=‘エコ’で打ち出そうということか。水素エネルギー社会が実現しても、核廃棄物やら安全性のリスクが残るんでは・・。ちょっと先行きに注目。
日本原子力研究所のプレスリリース
●関連エントリー
伊藤公紀『地球温暖化』
ジェレミー・リフキン『水素エコノミー』

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2003年08月24日

大江戸打ち水大作戦

明日25日、正午決行。100万人が、同じ時間に打ち水すると、東京の気温が2℃下がる、とのこと。やっと訪れた夏らしい夏、ではありますが・・。これで何か解決できる、とかも大きなことを期待しているわけじゃありませんが、あまりシリアスにならず、冗談半分で、参加したい気分。それで、何か起きるなら、それも楽しい。以前、いっせいにジャンプして、地震を起こす、というようなのも、イギリスであったような。
大江戸打ち水大作戦
HPが楽しくよくできている。

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2003年08月15日

気になる発電方法

海洋温度差発電。海の表層水と深層水の温度差を利用し、アンモニアを蒸発させてタービンをまわす「ウエハラサイクル」と呼ばれる方式を佐賀大学の海洋エネルギーセンターが成功。このウエハラ氏は、佐賀大学の学長。(ニュースステーションより)

●関連エントリー
紫外線太陽電池、花力発電、風力発電

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2003年08月14日

省エネ家電買い替えモニター事業

環境ネタが続いているけれど、もうひとつ。旧型の家電製品を新型の省エネタイプに交換すると、予想以上に節電ができ、電化製品の買い替えコストも、節電した数年の電気代でまかなえる、ということは意外に知られていない。
そこで、この企画。家電(ここでは冷蔵庫)の買い替え初期投資分を無利子で融資するというプロジェクト。冷蔵庫の扉の裏に月間電力消費量が表示されていて、最新型のものは、16kWh弱。これを大きく越える機種を使っている場合、最新型のものに買い替えることで、省エネに貢献できる。(応募締切:8月末日)
・・温暖化とCO2の関係が明確になっていない、廃棄される旧型冷蔵庫の問題は考えなくていいのか、というような意見もあるだろうが、長期的省エネはできるだけ早く着手すべき、電気代節約になるのも大きい、そして、電化製品のリサイクルは別に進めるべき、と思う。

●「省エネ探偵団指令書
子供向けだが、面白い。

投稿者 esaka : 13:33 | コメント (0) | トラックバック

2003年08月13日

●疋田智『自転車ツーキニスト』

ball030812.JPG
夏休みで趣味本。旧タイトル『自転車通勤で行こう』改題文庫化。今でもちょっとしたブームだと思うが、これから間違いなく自転車が大きなムーブメントになっていくと思う。僕のような軟弱者は、東京の交通事情やトラックの排ガス・・理由をつけては、自転車専用道路ができればな〜、などとただ言い放ちがちなのだけれど、自転車コンシャスな社会は、自転車の愛好者が増えずして到来するわけがない。そういう意味では、こうした本を読んで「ちょっと、自転車通勤試してみようかな」と考える人が一人でも増えることが必要なのだ。

以下、自転車の魅力を語った箇所。
「コースはまったく自由。気の向くままにペダルを漕いでいけばよい。自転車の一番よいところだ。気軽に町と交流できて、路線からも、一方通行からも自由。おまけにその行為そのものがダイエットになる。つまりヘルシー。さらにエコロジカル。ついでにエコノミー。こんなによい交通手段はないと思う。」
あと、自動車評論家・徳大寺有恒氏との会話が面白い。
「ボクは思うんだ。クルマはもう最低限でいいって。趣味で乗るクルマは楽しいけれど、もう社会がそれを許さない時代が来つつあると思う」・・・
「・・小難しいことを言ってもダメなんだよ。こっちの方がかっこいいんだって、女の子にもてるんだっていわなくっちゃ。そして、それを言い続けないといけない。排気ガスの少ないクルマに乗るのは知的なことだ。そっちの方が『格好いい自分』を演出できるんだって。さらに言えば自転車の方がもっと格好いいってね。
いずれはクルマなんか乗らない方がいいって時代が来る。それはボクにとっては寂しいことだけど、仕方がない。少なくともフューエルセル(燃料電池)が実用化されるまではね。」

●疋田智氏のサイト「自転車通勤で行こう!

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2003年08月12日

「世界の鼓動 エネルギー」メモ

朝日新聞、「世界の鼓動 エネルギー」(6回)、から気になったところをメモ。

(3)「家庭で監視、知って節約」
ELクエスト 電力の使用状況を表示し、携帯でコントロールできる
エコワット 簡単積算電力計
エコキュート CO2を冷媒に使う電気給湯器(火より3割少ないエネルギー消費)

(4)触れるだけ 体温で発電
体温と室温の温度差で発電し、超低電力で動くLSIを使っても人信号を送るシステム。NEDOの事業。
NTT環境推進室によると「高度情報化は日本のエネルギー消費を10年時点で3.6%分削減する」
・インターネット利用で物流や余剰生産が抑制される効果
・電子商取引に普及による人や商品の流れの減少
・ネット上のリサイクル市場からの部品調達
・在宅勤務やテレビ会議の増加

(5)実証に挑む超電動送電
東北電力の東新潟火力発電所でLNGを燃やして出た熱の50%以上を電気に変換。従来の39%を大きく上回る。ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせる「コンバインドサイクル」。
・50年代火力発電の熱効率は20%に満たなかった。65年頃に37%を突破。それを越えたのは、90年代後半の「コンバインドサイクル」が普及してから。この方式で、60%に近づけられる、という。

送電では、超伝導ケーブルが実証段階。従来の10/1でいい。超伝導状態を保つために、ケーブルを液体窒素で零下196度に冷やし続けなければならない!が、そのエネルギーを考えても、損失低減効果は大きい!?

電気を大量貯蔵する技術。夜間の余剰電力を使い、下のダムから上のダムに水を汲み上げる揚水発電ダムが43カ所ある。全国発電設備容量の11%にあたる2471万キロワット分をためられる計算。

ナトリウム硫黄電池(NAS電池)。最近は、工場が停電時用として導入。
・余剰電力でフライホイール(弾み車)を高速で回しておいて、必要なときにその回転力を使って発電する方法。

(6)水素社会実現へ離島で実験
01年から廃棄物ゼロを目指す「屋久島モデル」構築プロジェクトがスタート。有機性廃棄物からメタンを発生させる施設を建設して実証試験中。島全体で1日十数トン出る有機性廃棄物のうち、1トンを処理できる。
〜〜〜〜〜〜
ちょっと気になったは、揚水発電ダム=電気を大量貯蔵する技術という認識。わざわざ多額の資金を使って、自然を破壊してまで造る意味があるのか、と不評だったはずの揚水発電ダムが、‘巨大なバッテリー’という認識でポジティブな存在になりつつあるのか?せっかく造ってしまったものなのだから、有効利用しない手はない、とは思うけど・・。

*参考
揚水発電の仕組み
揚水発電ダムは止められる!

投稿者 esaka : 02:45 | コメント (0) | トラックバック

2003年08月08日

カーボン・ニュートラル

以前、これから紙の雑誌は、それによって消失した森を再生するためのコストを明記し、雑誌の定価に上乗せするなりの手を打ったほうがいいのでは、とある企画で言って顰蹙をかったことがあったけれど、似たような発想は、すでにミュージシャンのみなさん(^^;)がやっていたのね。CDが生産され、販売されるまでに排出されたCo2を計算し、それに見合った分の木を植えようというもの。

こういうコンセプトを「カーボン・ニュートラル」といい、1枚のCDをカーボン・ニュートラルにするには約2円必要ということで、そのコストをレコード会社とミュージシャンで半々にしている。去年は、イギリスで700万枚のCDがこの形で販売された。こうした活動を繰り広げるのが、「Future Forest」。FUJIROCKもこのコンセプトに賛同してた、知らなかった。恥。
こういうことを言うと、温暖化とCo2の関連性は明らかになっていない、とか、そんなことをやっても無駄だから、もうちょっと科学的に実証されたことを効率よくやるように考えたら、とか言う人もいるだろうことは察しが付く。
僕も、「カーボン・ニュートラル」というコンセプトは、故ジョー・ストラマーが関係してた、なんて話を聞くと、おい、おいパンクもエコでいいんかな、とひねくれたことを言いがちな性格ではあるけれど、よりよい方向を目指して行動を行う、ということをまずは評価したい。

投稿者 esaka : 11:55 | コメント (4) | トラックバック

2003年08月07日

大気汚染地図

環八雲というのは聞いたことがあったけれど、午後4時頃、窓からはっきり見えたのは、ちょうど246に沿って途切れ途切れに浮かぶ灰色の雲。
何か情報はないかと検索して見つけたサイト。よく出来てます。たとえば、メタンの分布(8日0時50分現在)は、異常に偏っているわけだけれど、こういうのは不気味。
結局、246上の雲の件は、何の情報もなかったわけですが・・。

投稿者 esaka : 23:52 | コメント (0) | トラックバック

2003年07月02日

●ジェレミー・リフキン『水素エコノミー』

books0702.JPG「石油生産について専門家は大きく2つに分かれている。28〜38年後に石油生産がピークを迎えるとするグループと、8年〜18年後とするグループ。
世界のひとりあたりの石油生産量は1979年にピークを迎え、それ以後減少している。石油生産高は増加しているが、それを上回る割合で世界人口が増加している。
現在の生産量であと何年採掘を続けられるかを表す可採年数で、アメリカは10年、ノルウェー10年、イラン53年、サウジ55年、クウェート116年、イラク526年。
10〜12のスーパーメジャー企業と国営石油企業だけで世界のエネルギーを支配している。」
「極度に中央集権化した石油インフラは、必然的に同じような線にそって組織化された営利企業を生みだした。エネルギーの体制が、新たに発生した商業形態の性質を、かなりの程度まで決定した。」
「2020年に入るころには、世界は石油と天然ガスをますます必死になって確保しようとするだろう。先進工業国だけでなく、発展途上国、とくに中国、インドも化石燃料に依存するようになっているため、燃料を求めての競争は、真にグローバルな現象となる。価格が着実に上がるので、世界経済に大混乱を起こす。」
「真剣に憂うべきは、ガソリンの不足よりも、食物を生産する費用がきわめて高くなるため、何億、何十億の人々が食料を買うことができなくなるという事態だ。自動車やトラックの代替エネルギーは存在するが、石油化学肥料の代替品はない。」

「再生可能資源から水素を製造する最大の意義は、二酸化炭素が発生しないのはもちろんだが、太陽エネルギーや風力・水力・地熱エネルギーを水素に変換すると、「貯蔵」エネルギーになり、いつでもどこでも濃縮された形で利用できることだ。」
「水素燃料電池時代には、自動車自体が出力20KWの「動く発電所」になる。一般に乗用車や1日の96%は駐車している。その時間を利用して、電力系統に高品質電力を提供することができる。」
「分散型電源組合と発展途上国のいたるところに設立する必要がある。市民社会組織や協同組合、小規模金融機関、そして地方自治体は、持続可能で自給自足できる地域社会の築く戦略の中心に、分散型電源エネルギー・ウェブを据えるべきだ。」
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 読まなくてもおおよその内容を予想できる気がしたので期待していなかったのだが、ひじょうに面白かった。サブタイトルに「エネルギー・ウェブの時代」とある。98年に、「インターエナジー インターネット化するエネルギーシステム」という特集を組んだことがあるけれど、意味的には、‘インターエナジー’よりも‘エネルギー・ウェブ’のほうが正しかったか。これも偶然だが、先日書いた写真コラム「自律分散を考える」と発想は同じ。燃料電池車の夜間発電所化のプランもすでに考えられていて、驚く。
 
 やはり、焦点は、石油生産量がこれからどうなるのか、という一点に尽きる。ここでは、いくつかのデータを紹介しつつ、大きく2つのグループに分かれる、とする。多めにみても、38年後には生産量がピークに達する、という。まだ、曖昧な要素の残るいくつかの環境問題よりも、この石油生産量のほうが重大だ。特に、気になったのは、食料生産に関わる石油化学肥料の問題。
 同じテーマで、ドイツ人ヘンマン・シェーアによって書かれた『ソーラー地球経済』がある。こちらのほうがやや専門的。「分散」と「水素」という視点を強めた『水素エコノミー』のほうが、受け入れられやすいかもしれない。ただ、アメリカ人ゆえのイスラム世界への傲慢な視線と、文明批評家にありがちな抽象的で大風呂敷を広げた未来予測には注意が必要だ。

投稿者 esaka : 14:41 | コメント (0) | トラックバック

2003年05月27日

●飯田哲也『北欧のエネルギーデモクラシー』

「スウェーデンでは、大幅に石油消費量を削減する一方で、暖房を中心にエネルギー源を電力などの非化石燃料にシフトさせつつ、それによって増大する電力需要と水力・原子力で賄う構造に転換した。1970年代には、総エネルギー供給に占める原子力と水力を合わせた割合が9%(原子力はゼロ)だったのに対し、1986年にはほぼ30%に達し、その構造が現在まで続いている。
 電力だけで見ると、脱石油はさらに顕著だ。原子力で電力の半分を供給し、残り半分を水力で供給。原子力と水力だけで全体の93%を占め、残りもバイオマスや風力などの再生可能エネルギーが伸びつつあるため、化石燃料による発電の占める割合はさらに小さくなりつつある。」
「スウェーデンの総エネルギー消費量は、1970年代からほとんど大きな増加はみられない。エネルギー成長を伴わなくても経済成長が可能であることを実証した。」
「1970年代には、総エネルギー供給に占める割合が9%だったバイオマスだが、97年には19%に倍増している。バイオマスが本格的に拡大を始めるのは、91年に炭素税を導入してからになる。地域熱供給とバイオマスとの組み合わせによって、省エネルギーを達成しながら、環境保全とエネルギー供給上の安全保障とを向上させた。」
「スウェーデン政府が発表したエネルギー未来像では、適切な経済成長を達成しながら、2050年までにエネルギー消費量を半減でき、その多くを再生可能エネルギーで供給可能とする未来像だ。省エネルギーシナリオ、バイオマスシナリオ、そして風力シナリオと3つのシナリオが提示されている。どのシナリオにおいても原子力はもはや存在せず、化石燃料も大幅に削減されている。
 このエネルギー未来像を達成する鍵は、経済のソフト化など社会構造の変化とエネルギー効率の高い新しい技術の適用である。そうした変化を加速させるために、環境税やエネルギー税による社会的費用の内部化、エネルギー問題についての教育、エネルギー効率のよい技術を適用するための知識が重要であることを強調している。」
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まあ、環境問題もアレなわけだが、ここんとこのブッシュ周辺の騒ぎぶりは、これからの化石燃料供給の行方を考えざるを得ない。石油の埋蔵量に関しては、各種の見解があるけれど、関係者には埋蔵量の先行きが見えているからこそ、残り少ない石油(その利権)をめぐる奪い合いが激しくなっているとは言えないんだろうか。末端で石油をただ使用する側は、そのあたりは事情は見えないわけだけれど、供給する側は、ある種のパニックが起きているというようなことはないんだろうか。・・それはともかく、エネルギー供給の安全保障というのは、これまで以上に考える必要があると思う。
あとは、これが個人にどう影響をもたらし、この問題への自衛という考え方が可能で適当なのか、というところ。

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