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2009年02月22日
●高橋洋一『霞ヶ関埋蔵金男が明かす「お国の経済」』
出版は、08年5月。内容は、先日の『この金融政策が日本経済を救う』とほとんど同じ。ただ、こっちは、編集部によるインタビューの書き起こしという構成になっている。
学者というよりも、断定口調で切りまくる、というのが"芸風"の人でもあるので、インタビュー形式のほうが著者の勢いが出る。

「日本銀行はもともと金利を上げるのが好きで、そういうDNAがあってね。・・日本銀行には「金融引き締め」をしたら勝ちという文化、バカみたいなDNAがある。財務省は緩めろと言うから、引き締めるのが実は日本銀行には勝ちという風土があるの。ほんとだよ。勝ちと言うんだもの。」
「審議会の学者は各省のお抱え学者、代弁者とみられてしまう。全部が全部そうでないと思うけれど、御用学者と言われている人はいる。ある有力経済全国紙で、経済学の話題を書くコーナーがある。経済学者では、その欄に自分の主張をのせることは一種のステータスになっている。そこで、ある役所の政策を批判するものを出した場合、すぐにその役所から「先生のペーパーについて、議論したい」という連絡が来て、丁重に反論される。そのときには、些細なデータの誤りから指摘される。学者はこういうのは弱い。たちまち役所に取り込まれる。」
・・というわけで、この趣旨でこのテイスト、という人はなかなかいなかったから貴重ではあるけれど、その依って立つ理論的な背景は、3年間過ごしたというプリンストン大学でバーナンキなどとの交流でアメリカの経済学会で常識的な視点を獲得した・・ということなんだけれど。いい加減なことをテレビコメンテーター学者に語られるよりもいいけれど、それはそれでちょっと情けない気もする。あと、竹中平蔵の相談役だったことを自慢しつつ、少し前まで在籍していた財務省のことも切りまくるわけだけれど、このあたりの関係もちょっとよくわからない。政治家向きの人なのかもしれない。
投稿者 esaka : 2009年02月22日 02:01
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