« ●高橋洋一『この金融政策が日本経済を救う』 | メイン | ●田中隆之『「失われた十五年」と金融政策』 »
2009年01月18日
●浜田和幸『石油の支配者』
このブログでも、数年前から石油と新エネルギーの動向をときどき追ってきたのだが、去年の原油価格の高騰と急落は、なんというか異常。夏過ぎまでは、いよいよピークオイル説も現実化か、と思ったのもつかの間、あっという間に3分の1まで下がった。石油に関しては、わからないことが多すぎる。いちいち情報を追うのもバカらしくなるほど。

で、この本を手に取ったわけだが、アメリカ、ロシア、中国・・さまざまな勢力がエネルギーの覇権をめぐって、激しい争いが行われていることはわかったけれど・・、なにか合理的に判断がつかない分、余計に遠い世界の話になった気分。
極めつけは・・
「ピークオイル説を、科学的根拠のない極端な悲観論にすぎないとみなす最右翼がロシアである。ロシアの科学アカデミーが中心となり、ウクライナの研究者と共同で進められた「原油無機説」の信奉者たちである。・・
ロシアの研究者たちはこの原油無機説に基づく研究成果を応用し、既に枯渇したと思われていた原油や天然ガス田の再開発に相次いで成功したのである。特に1990年代・・・当時、枯渇したと思われていた61の油田のうち37の油田で再び原油を生産することが可能になったのである。・・このようなロシアの油田再開発技術は、近年まで西側に知られることがなかった。・・当初は否定的な受け止め方をする研究者も多かったが、原油が恐竜やその他の動植物の死骸が蓄積し長年の間に化石燃料と化したとする説を科学的に証明することを求められて証明できる研究者も誰もいなかったことも事実である。
一方で、人工的に地下100キロメートルのマグマに近い環境を作り、1500度近い高熱と大気圧の5万倍という圧力をかけることで原油の生成過程を再現する実験も行われた。これはテキサス州ヒューストンにある原油資源研究所のJ.F.ケネア博士が主導した実験である。その結果、原油の自然生成過程が徐々に明らかになった。このような科学者による実証研究が積み重ねられた結果、急速にピークオイル説は根拠を失うことになりつつある。」
げげ〜。以前も原油無機説のことは書いたことがあったけれど・・。この本では、その生成過程が明らかになった、とあるが・・ほんとなんですか〜。
投稿者 esaka : 2009年01月18日 02:49
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://editreal.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/1159