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2008年10月05日

●勝間和代『読書進化論』

 ここ数ヶ月、アウトプットのしっぱなしというか、自転車操業的なインプット、アウトプットを続けたので、少し頭をクールダウンする必要があった・・。コンピュータのデスクトップとオフィスと自宅の机の上の整理、あとメールの受信箱にたまった未整理のメールの振り分け・・という作業が、頭の中の"デスクトップ"を整理し、熱を冷まさせる・・。で、久しぶりに落ち着いて読書。

 読書について書いてある本を斜め読むのは、今の状態にはちょうどよかった。内容は・・これまで著者が書かれた本の宣伝ともいえて、密度が高いとは言えないが。面白かったのは、この視点・・。

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「私が2003年にマッキンゼーを辞めるときに、マッキンゼーの先輩、本田桂子さんと川本裕子さんと食事をしたのですが、そのときに、ふたりとも「本はいいわよ」「本を出すと人生のステージが変わるから」と出版をしきりに勧めてくれました。……おふたりとも、著書を機会に仕事の幅が広がり、ほかの人に対する知名度がぐんと上がったということでした。」
「さらに、私は、本というものは、「著者が書店を通じて見知らぬ人たちに名刺を配っている」イメージに近い、と思っています。」

 情報収集という面からの書籍の役割とは別に、自らの仕事環境をよりよいステージに持って行くために「書籍」をひとつのツールとして扱い、それをあからさまにする、という姿勢がある意味新鮮だ。こうした姿勢が、ライフハック的視点を売りにするMBA出身者に多いのは・・意見は差し控えたい・・笑。

 これまでも、アガリスクのようないかがわしい商品が(政治家の本のその類いか?)、書籍を自らの信用増幅装置のように使っていたけれど、これから、書籍というコストのかかるニッチな情報伝達装置の重要な役割として認識されるように思う。

・・となると、これから、そのコストの分担を著者が負うモデルも増えるかもしれない。自費出版と通常の出版との境界がわからなくなる、というのは、ブログの延長として、ある意味自然な成り行きだが、これまで出版が培ってきた信用を食いつぶすという意味では、ますます出版業の末期に近づいているという感じはするが・・。

投稿者 esaka : 2008年10月05日 02:08

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