« ●兼元謙任+佐々木俊尚『「みんなの知識」をビジネスにする』 | メイン | ●高橋克徳 他『不機嫌な職場』 »
2008年05月21日
●細川敦『なぜ大人がDSにハマルのか?』
「DSが、活字というアナログ商品を、デジタル商品として成功させてといってよい。以前から、活字はいろいろな媒体でデジタル化されてきたが、デジタルのメリットを十分に活かしきれておらず、大きなヒットになることはなかった。……
そんな中、「脳トレ」が大ヒットしたのだ。「脳トレ」には、ゲームが持つインタラクティブ性を活かして、スコアアップによる「爽快感」と「上達感」を得る楽しみが付加されていた。デジタル化(ゲーム化)によって、付加価値が生まれ、それが多くのユーザーを惹き付けた結果である。
本をベースにDS用ソフトを開発し、デジタル化の恩恵を最大限に得られる実績を示したことで、多くの出版社が、自社コンテンツをDS用ソフトにしたいと思うのは、きわめて自然な成り行きである。」

これまで10年近く、いろいろなメーカーがてを出しては、なかなか成功しなかったe-bookが、DSの登場であっさりと覆されてしまった。文字認識が、ひじょうに優秀なので、ますます「学習」用途に使われていくはず。この本の最後にも書かれているが、あとはネットワーク化がどこまで進むかだが、ネットワークの部分を重視すると、かえってiPhoneなどと競合になってしまう気もする。
日本の家電メーカーができずに、Appleが成し遂げていて、成功している一つの要因に、搭載する技術を絞り込んで、インターフェイスをわかりやすくまとめる……ということがあると思うが、DSはその流れの中にある、とも言える。出自が、家電やPCでなく、ゲームなのがよかったのだろう。あとは、ソフト開発・販売がどこまでオープンにするか、というところかな。
投稿者 esaka : 2008年05月21日 15:37
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://editreal.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/1146