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2007年08月11日
●イヴォン・シュイナード『社員をサーフィンに行かせよう』
パタゴニア創業者の自伝、経営論。内容はだいたいわかっていたつもりだけれど、やはり根っからの人が、好きほうだいしてきた人生には、とても力強く、そして爽やかでもある。それが、エコロジストだから、というわけでなく、どんな分野でも言えるのだろうが、創始者ならではの、わが道を行ってたどりついた自信のようなものの力か・・。

「私はそれまでずっと、企業家を自認するのをあえて避けてきた。私はクライマーであり、サーファーであり、カヤッカーであり、スキーヤーであり、そして鍛冶職人だ。ただ単に、私や仲間がほしいと思う性能のいい道具や機能的なウェアの製作を楽しんでいるだけ。……ところがいまや、所有する企業は多額の他人資本を受け入れ、従業員とその家族みんなの生活が、自分たちの成功にかかっていた。
自らの責任と金融債務についてじっくりと考えた結果、ふいに、自分が企業家であり、おそらくこれから長い間、企業家でありつづけなくてはならないことを悟った。……
しかし、と同時に、一般的なビジネス慣習に従っていては、決して自分は幸せになれないこともわかっていた。また、このゲームに勝つには、真摯な姿勢で取り組む必要があることも。……
また、いかに真摯に取り組んだとしても、一つだけ、どうしても変えたくないことがあった──仕事は毎日、楽しめなくてはならない。会社に来るときはウキウキと、階段も一段飛ばしで駆け上がるようでなくてはならない。一緒に働く友人たちには、好きな服装でいてもらう。誰もがフレックスタイムで働いて、波のいいときにはサーフィンを楽しみ、猛吹雪のあとはスキーで粉雪を堪能し、子供が病気になれが仕事を休んで看病する。仕事と遊びと家庭の境界線をはっきり引かないでおく。
一般的な慣習を破って自分なりの制度を打ち立てることは、経営の創造的な面であり、ひときは充足感の得られる仕事だ。」
環境問題への対応などは、ある種の原理主義に突っ走る危うさも感じるが、かつてはクライミング愛好者のはしくれだった者として、その心情の発端は、とてもよくわかる気がする。いい意味で、アメリカ西海岸のカウンターカルチャーの産物だろう。社員へのマネジメントなどは、googleなどにも大きな影響を与えているに違いない。
投稿者 esaka : 2007年08月11日 23:18
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