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2007年07月16日

●ドン・タプスコット『ウィキノミクス』

「ビジネスの世界に、新しい力が台頭しつつある。我々は、これをマスコラボレーションと呼ぶ。リナックス、マイスペース、ウィキペディアなどが頭に浮かぶだろうが、マスコラボレーションとはもっと遠くまで続く道である。人々が社会的なつき合いやエンターテイメント、革新、取引などをする新しい方法、自分が選んだピアツーピアのコミュニティ、自発的参加によるコミュニティで行う新しい方法なのだ。企業にとっては、顧客と協力して製品を設計し、組み立てる方法でもあり、また、ユーザー自身が価値創造の大半をしてしまえる場合もある方法である。……
 経営者にとって最大の教訓となるのは、一体型で閉鎖的、社内にばかり目を向ける企業は死にゆく運命にあるということだ。どのような業界であれ、また、大企業であれ小企業であれ、社内の能力と小規模なビジネスウェブ・パートナーシップだけでは、もう、成長と革新に対する市場の要求に応えることは不可能な時代となった。……
 企業経営者は、成功を手にするためには、ウィキノミクスを手本とし、その原理原則を自分のものとしなければならない。マスコラボレーションという新しい時代は複雑で不確実に見えるはずだし、コラボレーションやオープン性とは、科学技術というよりも芸術の世界に近い。リーダーは、コラボレーションの精神を培う必要がある。企業は、コラボレーション環境で生きていくために、いままでにない能力を身につけなければならない。……この能力が、今後、富の形成や成功の前提条件となる。」

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 IT業界のムーブメントに限られていた"web2.0"や"オープンソース"の前提、オープン性や情報共有が、ビジネス全体にどんな影響をもたらしているのかを、巨額をかけた調査によって、具体的事例とともに明らかにする。一部は以前から、モジュール化などで、現実化していたことではあるけれど、P&G、ボーイング、BMW、レゴ、IBMなど具体的な事例は面白い。まだまだ抽象的で、わかりにくい言葉も多いが、IT業界の枠を超えた視点、というところが重要だろう。これから数年間は、話題になりそう。

投稿者 esaka : 2007年07月16日 14:44

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