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2007年06月16日
●D・カーネギー『人を動かす』
チェスターフィールド『わが息子よ、君はどう生きるのか』が、予想以上に面白かったことは、こちらに書いた。これは、200年も前にイギリス貴族が息子に宛てて書いた"ジェントルマン作法"なわけだが、現代でも通じる普遍的とも言える人生訓が多い。
こうした本は、書店の棚的には「自己啓発」にあてはまっていて、アマゾンでも、関連書として推薦されるのはそのたぐいの本ばかりだ。で、これまで自己啓発本は読んだこともなければ、興味を持ったこともなく、さらにあえて言えば、ちょっとバカにしていたところもあって、この本の面白さはとても新鮮でもあった。

そこで、アマゾンのおすすめにしたがって、D・カーネギー『人を動かす』を読んでみる。これも長年の超ベストセラーだから、今さら紹介するまでもないのだろうが、1936年に初版がアメリカで出版され、自己啓発本の原点と言われている。チェスターフィールドほどの歴史の重みはないが、アメリカのプラグマティックなわかりやすさが、世界各地で読まれてきた理由だろう。
各章最後の囲み太文字だけ、少しまとめておこう。
人を動かす三原則
・批判も非難もしない。苦情もいわない。
・率直で、誠実な評価を与える。
・強い欲求を起こさせる。
人に好かれる六原則
・誠実な関心を寄せる。
・笑顔で接する。
・名前は、当人にとって、最も快い、最も大切なひびきをもつことばであることを忘れない。
・聞き手にまわる。
・相手の関心を話題にする。
・重要感を与える──誠意をこめて。
人を説得する十二原則
・議論に勝つ唯一の方法として議論を避ける。
・相手の意見に敬意を払い、誤りを指摘しない。
・おだやかに話す。
・相手が即座に"イエス"と答える問題を選ぶ。
・相手に思いつかせる。
・人の身になる。
・相手の考えや希望に対して同情を持つ。
・人の美しい心情に呼びかける。
・演出を考える。
・対抗意識を刺激する。
人を変える九原則
・まずほめる。
・遠回しに注意を与える。
・まず自分の誤りを話した後、注意を与える。
・命令をせず、意見を求める。
・顔を立てる。
・わずかなことでも、すべて、惜しみなく、心からほめる。
・期待をかける。
・激励して、能力に自信をもたせる。
・喜んで協力させる。
幸福な家庭をつくる七原則
・口やかましくいわない。
・長所を認める。
・あら探しをしない。
・ほめる。
・ささやかな心づくしを怠らない。
・礼儀を守る。
・正しい性の知識を持つ。
こう並べると、恥ずかしくなってくるが・・・。この種の面映い人生訓、礼儀作法、人つき合いでの常識、のような、かつて社会の根底にあった美意識や慣習が、このところ崩壊し、欠如しているがために、より新鮮に感じるのだろう。これは、ミクロなライフ(人生)ハックだと思う。それについては、こっちで書きました。
投稿者 esaka : 2007年06月16日 22:25
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