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2007年06月27日
●キングスレイ・ウォード『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』
・・というわけで(笑)、D・カーネギー『人を動かす』の次は、またアマゾンのオススメに従って、これまた大ベストセラー。85年に出された本だが、出版サイドとしては、タイトルからしてチェスターフィールドの『わが息子よ、君はどう生きるのか』がイメージされていたに違いない。
著者は、このとき60代半ばのカナダ人で、公認会計士として働いた後、化学事業など7つの会社をつくって成功させ、息子が17歳の時から、その息子に会社を譲る20年後まで、折に触れて息子に書いていた手紙をまとめたもの。

「人がみにつける特質のなかで、第一に威力を持つのは、もちろん知識だが、第二は正しいマナーである。私の見るところ、実業界に入る際、こも種の準備を半分しかしない人が非常に多い。……
実際にはマナーとは何なのか? ただ、まわりの人々に対する心遣いではないだろうか。まず「ありがとう」がある。」
「このごろ、ことに若者のなかには、人生に意味を見出すことのできない不幸な人々が多い。おそらく、その原因の大部分は目標の欠如だろう。目標がなければ、それを達成する喜びを感じることもない。……
フランクル博士は著書『医師と心』のなかで、私よりもずっと的確にこういうことを述べている。彼の幸福の定義は達成感である。何もしないで幸福になれるとは、自分でもなかなか信じられない。もちろん、健康とすばらしい家族に恵まれている点については別である。幸福は無から作り出せるものではない。あるいは君をとり囲む生活の基本でさえある物質からつくり出せるものでもない。フランクス博士の言うとおり、私たちが真の幸福感を味わうのは、自分自身に定めた何らかの目標を達成したときである。裏庭の掃除をするといった単純なことでも、仲間からひとかどの地位に選ばれるといった名誉なことでもいい。幸福は誰かを助けることかもしれない。……幸福は何かをすることである。」
なんといいますか・・照れるほどに真実一路。チェスターフィールドといい、この本といい、欧米のエリートには、何か親が子にこうした倫理を文字にして託する文化があるのか?とさえ思えてしまう。
わずか数メートル離れた同僚にも、IM使って会話するという職場もあるようだが、そうした過去に培われたコミュニケーション作法、ワークスタイルの基本や、道徳、倫理といったものの断絶には、デジタルツールが助長している面も確実にありそうで、そうした今だからこそ、こうした言葉が新鮮なのだろう。
投稿者 esaka : 2007年06月27日 20:52
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