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2007年05月18日

●斎藤孝男『源泉徴収と年末調整』

 以前から、今一般に言われているような意味ではなく、まさに"人生をハックする"という意味での「ライフハック」に関心がある(橘玲『永遠の旅行者』のエントリー)。国家と個人との経済的関わり、ということでは、マクロの経済政策も大きくは関係があるけれど、よりダイレクトに関わりがあるとなると"税金"だ。先のエントリーの橘玲氏も、結局は、そこにいきつく。で、この本は、サラリーマンの場合の税金との関わり"源泉徴収と年末調整"についてまとめてある。96年に出されたものなので、現在の状況はやや変更が行なわれいるかもしれないが、おおよそ変わりはないのだろう。

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「1947年の年末調整制度導入以来、日本社会のいわば「与件」となった源泉徴収・年末調整システムは、源泉徴収義務者たる企業をして、その構成員のプライバシーを認めさせない。結婚しているのかいないのか。配偶者の年収、場合によっては勤務先。・・
 思えば源泉徴収・年末調整システムは、終身雇用・年功序列を旨とする日本的経営あればこそ成立し、進化してきた。企業や官庁は「家」であり、サラリーマンは「家族」である。だからこそ勤務先による社員のプライバシー侵害は黙認されてきたのだろうし、思想・信条の自由も平気で踏みにじられてきたのだろう。」
「失礼きわまる言い方を許してもらえば、サラリーマンは納税の義務だけを負い、納税者としての権利を放棄した客体であると国家に見なされているだけでなく、真実、単なる客体なのだ。」
「ダイエーの中内功会長は、・・意識的に挑発的な発言を重ねてきた。「われわれの豊かさは実現されていていない。本当の意味の市民社会をどう作って行くかを考えたい。会社が税金を集めて納める源泉徴収のような悪法はやめなければ。一人一人の市民が税金を払っているという実感がないということが、日本において市民社会がdけいない一番の原因だ」」
「勤務先に年末調整を任せるほうが、自分で確定申告を行なうよりもはるかに楽である。……それでも、たとえばこうすることで、わが国のサラリーマンたちはもっと自由になれる、企業優先だけではない社会に、少しでも近づくことができる。ひ弱ではない、将来の日本経済を支えてくれる、エネルギッシュでクリエイティグなアントレプレナーの登場を促す環境が作れる──。」

 サラリーマンの立場を離れて、もうしばらくたつのでこの現状の意味をわからないでいた。さらに学習が必要だ・・。

投稿者 esaka : 2007年05月18日 22:29

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