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2007年02月18日

●毎日新聞科学環境部『理系白書』

 googleを代表にするまでもなく、若いコンピュータ技術者が、軽やかに自分のアイデアを現実化させ、社会に大きな影響を与える姿を見ると、もし、今、学生だったらプログラムの勉強をして、技術者を志向していただろうな、と考える。
 
 しかし、広く日本の現状を見てみると、理系は想像以上にめぐまれていないようなのだ。そんな姿を、地位、報酬、研究、教育、結婚など理系人のおかれている状況を描き出したレポート。02年から03年までの毎日新聞連載をまとめたもの。

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 ある国立大の卒業生を対象に調査し、文系出身者と理系出身者の生涯所得の差は、最大で5000万円。霞ヶ関には「技官の出世は局長止まり」という不文律がある、という。フランスでは、上場企業社長の55%、英、独、でも54%が理系。日本は28%。アメリカでの財界トップの理系進出度は日本とほぼ同じだが、政府職員に占める理系の割合は、日本の1.7倍。科学雑誌を定期的に読んだり科学の成果をよく知っていると回答した「科学技術に注目している人」の割合は、フランス15%、オランダ13%、アメリカ12%、日本は4%。

「じつは、理系人も変わらないといけない。
 かつて、子どもたちは、湯川秀樹にあこがれ、学者を志した。科学者が「自由人」に見えたことも、あこがれの理由だった。しかし、いま、研究の世界を「自由の楽園」と表せる牧歌的な時代は過ぎ去り、科学者が社会的責任を求められる時代になってきた。タコツボ的な視野の狭さも改める必要がある、「文か理か」にこだわっている時代ではない。」

 ここ数年のネット上の論議の様子をみていても、論理的思考が身に付いた理系人の発言力が、急激に高まっているように思う。ネットのようにお互い匿名で情報交換し、議論する場では、情感に訴える能力よりも、より論理的に思考し説明する能力のほうが、大きな力になる。価値観が多様化する今の日本の社会にあっては、そうした能力はさらに重要なのだとも思う。
 う〜む、日本で一般人が手に取れる科学雑誌って何?と考えると、メディアの責任は重大だ。

投稿者 esaka : 2007年02月18日 16:06

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