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2007年02月05日
●小島寛之『エコロジストのための経済学』

「環境問題をなかなか解決できないのは、人間が愚かだからではなく、まったく逆で、賢く合理的に経済行動をする生き物だから、ということだ。つまりこの本では、人間の「合理的行動」がどのようなメカニズムで環境を毀損し、またどうしてそういう状態から自律的に脱出できないのか、それを説明している」「現実の環境問題を解説し、それを受けて、その環境問題と関連のある経済理論を紹介する手順である。具体的には、地球温暖化問題からコモンズの理論へ、広域大気汚染問題から戦略的ゲーム理論へ、干拓問題・ダム問題からケインズ理論へ、水俣病からコースの定理へ、という具合だ。・・読者は、歴史的事例のおさらいできるばかりでなく、現代の経済理論をも総覧することができる。」
環境問題をフォローしながら、経済理論の考え方がざっくりと理解できるというすごい構成。ロンボルグや山形氏の発言(浅田彰氏との論争にも)など広く目配りもされている。
そして、「確かに経済システムは、環境問題の解決を邪魔している主犯格だが、逆に環境を主役に据えることで、現在のものよりもっと好ましい経済システムをつくれるかもしれない」という主旨で、現在の経済システムの代替案を検証。
続編が読みたい。
投稿者 esaka : 2007年02月05日 15:55
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