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2007年01月21日
●橘玲『雨の降る日曜は幸福について考えよう』
というわけで、読み直し。(以前のエントリーはこちら)

「人生を経済的側面から語るなら、その目的は何ものにも依存せずに自分と家庭の生活を守ることのできる経済的自立を達成することにある。
自由とは人生に複数の選択肢を持つことだ。国家であれ会社であれ、経済的に第三者に依存し、そこにしがみつくしか生きる術がないのなら、新たな一歩は永遠に踏み出せないだろう。
自由に生きるために一定量の貨幣が必要なら、与えられた資源を有効活用し、最短距離で目標に達成することで人生はより豊かになるはずだ。経済合理的に行動すべき理由がここにある──。
自由や富が幸福な人生を約束するわけではない。それは未知の世界を旅する通行証のようなものではないだろうか。
いつの日かその扉を開けてみたいと、私はずっと夢見てきた。」
巻末に挙げられている参考文献をメモ。
ミシェル・フーコー『監獄の誕生』
ゲーリー・ベッカー『ベッカー教授の経済学ではこう考える』
ロバート・バロー『経済学の正しい使用法』
ロバート・バロー『バロー教授の経済学でここまでできる!』
ロバート・ノージック『アナーキー・国家・ユートピア』
森村進『自由はどこまで可能か』
稲葉振一郎『リベラリズムの存在証明』
デイヴィッド・ボウツ『リバータリアニズム入門』
副島隆彦『世界覇権国家アメリカを動かす政治家と知識人たち』
有賀・伊藤・松井編『ポスト・リベラリズム─社会的規範理論への招待』
冷徹とも言えるが誠実。橘氏の魅力は、徹底した合理性にもあるけれど、行間に感じられる著者の誠実さでもある。橘玲のペンネームと使って文章を書くにあたっての制約を記載している。「自分自身の体験のみから語ること」「制度を批判することはあっても、それを担う個人を批判しないこと」。こうした執筆に当たっての真摯な姿勢に、"美意識"をも感じさせて"かっこいい"のだ。
投稿者 esaka : 2007年01月21日 01:54
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