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2007年01月18日
●森健『グーグル・アマゾン化する社会』
以前、著者の『インターネットは「僕ら」を幸せにしたか?』についてエントリーしたが、今回も、近年の最重要論文を引用しながらのweb2.0社会の危険性を問うもの。

主に、参照されるのはフリードマン『フラット化する世界』、ダンカン・ワッツ『スモール・ワールド』、ダン・ギルモア『ブログ 世界を変える個人メディア』、バラバシ『ネットワーク思考』、レッシグ『コード』、キャス・サンスティーン「サイバーカスケード」・・。
ここで特に問題にしているのは、"情報化が広がる中でおきた一極集中という現象"。
「ウェブページが増え、リンクが増え、情報が多様化していくごとに、ハブはハブとしての力を増していく。だが、ハブでないページはますます埋もれていく──。
とりわけ膨大な量的スケールのタギング(タグ化)が進むWeb2.0下では、タグに採り入れられる、キャッチーで直観的に理解可能な最大公約数的概念だけが共感を厚め、多様性を象徴する少数意見は、ますます小さく分散化される可能性がある。」
個人的には、オプティミスティックなシリコンバレー礼讃、Web2.0礼讃にはとても違和感を感じるところもあり、特にキャス・サンスティーンが言う"サイバーカスケード"の動向はひじょうに憂いていて、著者の問題意識には共感するところが多い。ただ、一極集中の事例と情報化の趨勢との兼ね合いの分析がややラフに感じられる気もするのだけれど、どうでしょうか・・。
投稿者 esaka : 2007年01月18日 20:43
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