« 「治安の悪化はあったのか」 | メイン | ●野村総研『2010年日本の経営』 »

2007年01月17日

「電子立国」日本の悲しい現実?

1月8日付日経「経営の視点 「電子立国」日本の悲しい現実」からメモ。
・自動車と並んで日本経済を牽引してきたエレクトロニクス産業が弱体化している。
・大手電機企業の不振は日本経済全体に暗い影を落としている。
・1980年代半ば、90年代に記録した最高益を更新できず、売上に対する営業利益率も低落し、衰退産業のよう。
・この間、世界のIT産業は、ネットや携帯電話で大きく成長。
・NECも、NTTの次世代ネットワーク計画に期待するなど、国内に「ひきこもる」。
・かつて世界トップ水準だった一人あたり国内総生産は、今ではアイルランドにも抜かれ欧州各国の中では中位レベルに。
・理由は様々だが、IT化の波を捉えられないかった、電機産業の不振がその象徴ではないか。
・松下電気産業が日本ビクター売却を検討するなど、再編の芽も出てきているが、復活に向けた残り時間は少ない。

 確かに、ウェブサービスの世界的な流れに、日本の企業は取り残されている感じはあるし、結果的に国内市場内だけで争うことになったケータイの戦略は、大きく誤ったと思う。けれど、それが一人あたり国内総生産の下落とどう関係があるんだろう・・。だいたい"一人あたり国内総生産"が持つ意味というのもよくわからない。

 先日の「日本の1人あたり名目GDP、14位に後退」という報道も、日本の衰退感を感じさせてショッキングなものではあった。内閣府で確認(OECD諸国の一人当たり国内総生産 PDF)すると、88年から2000年あたりまで、おおよそ5位以内だが、それから下降をはじめて、2002年に7位、03年10位、04年11位、05年に14位に。確かに、たいへんな凋落だが・・これってユーロ高の影響のほうが単純に大きいような・・(為替相場推移)。05年の上位は、1位からルクセンブルク、ノルウェー、アイスランド、スイス、デンマーク、アメリカ、スウェーデン、オランダ、イギリス・・。
 大手電機企業の不振は、憂うべきものがあるけれど、"一人あたり国内総生産"の順位が下降したこととは、あまり関係ないように思うな〜。

投稿者 esaka : 2007年01月17日 21:56

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://editreal.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/1078

コメント

コメントしてください




保存しますか?