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2007年01月16日

「治安の悪化はあったのか」

 たまった新聞切り抜きの整理。ちと古いが、12月17日日経「治安の悪化はあったのか」。国民の多くが治安の悪化への不安を感じ、国も2003年9月には、犯罪対策閣僚会議を開くほどに至ったのだが、これには、統計上の見かけで一種の神話だ、とする"神話派"と、治安の危機は現実だ、とする"現実派"がいた。

 神話派で有名なのは、以前エントリーした河合幹雄『安全神話崩壊のパラドックス』
だが、「一般刑法犯(交通事故関係を除く刑法犯)の認知件数」は、2002年から減り続けていて、2006年は、11月現在で前年同期比9.9%減。神話派も現実派も、この急変の解釈に困っている、という。

 河井氏は「一番うがった『治安回復策が効果を上げたとするために数字を操作している』というのは違う。本当に減っている。しかも減り方が大変なものだ。経済とりわけ失業率の好転など、いくつか原因が考えられるが、現在の犯罪情勢の実態はまだつかみきれず説明しきれない」。

 日経の記事は「犯罪情勢が急変している可能性があるのに、ある時は解釈が分かれまた別の時には解釈をしかねるのは、犯罪・治安の実態を測る調査・統計が不備だからだ。犯罪情勢が国民の心配事になって十年になろうとしてするのに、おかしなことではないか」。

 印象と実態が異なる事柄は多いけれど、この"治安の悪化"については、メディアの煽った報道からの印象もあって、そのギャップが大きそう。犯罪性を判断する警察の基準が変わってしまうのでは、統計そのものが当てにならないし、しばらく"よくわからない"状況が続くのか・・。

投稿者 esaka : 2007年01月16日 15:23

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