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2007年01月26日
●佐々木俊尚『ネット vs. リアルの衝突』
前半は、裁判傍聴などの取材を重ねて書かれた「Winny事件」、後半は、日本IT企業の敗北、中国とインターネットガバナンス、国産検索エンジンと続き、本のタイトルのように"インターネット世界とリアル社会の対立"をテーマに構成されている。中国の世界戦略とインターネットなど、後半にも面白いテーマが確かにあるのだが、前半の"Winny問題"は、取材の手間もかけられた力作だし、こちらだけに絞ってもよかったのではないかな〜、という気がする。「だれがウェブ2.0を制するか」というサブタイトルを含めて、このあたりは、新書化にあたっての版元の判断も入ったのかも。

近頃、日本のソフトウェアやウェブサービスに創造性がやや欠けるのではないか、と憂いているわけだが、技術者のちょっとした遊び心や実験精神から独自の画期的なソフトやサービスが生まれることままある。近頃の日本に、そうした"やってしまえ"的遊び心や、チャレンジ精神が欠けているとすれば、このWinny開発者の金子勇さん逮捕が、大きな影を落としているような気がするのだけれど、杞憂だろうか・・。そうしたWinny事件の影響の大きさをあらためて感じさせられる。
投稿者 esaka : 2007年01月26日 02:21
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