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2006年10月04日
●堀淵清治『萌えるアメリカ』
サブタイトル「米国人はいかにしてMANGAを読むようになったか」。アメリカで、小学館の出資でマンガの出版社を立ち上げ、ポケモンや「SHONEN JUNP」を成功させた著者が、いかにアメリカのマーケットでマンガを認知させ、拡大していったか語る。本を左開きにするために原稿を反転して印刷することや、性描写に対する感覚の違い、マンガ本のサイズの習慣・・など経験者でないとわからない苦労話は、「プロジェクトX」的な楽しみもある。

そして、ゼロから始めた成果がこれだ・・。
「2002年、北米における日本マンガ単行(グラフィックノベル)市場は、ついに1億ドル、日本円にして約120億円に達した。以降、アメリカのマンガ市場は約35%という高い年間成長率をキープし続けている。」
また、アメリカの雑誌は定期購読が圧倒的に多いのだが、そういう習慣も、長年の流通の制度から来るものも大きく、そうしたアメリカの出版、流通事情がわかりひじょうに楽しめた。どんな分野でも、外国で新しい販路を拡大する苦労というのはあるものだろうが、マンガのような文化の輸出は、人々の人生に大きな影響を与えて、モノの輸出とはまた違った素晴らしさがあるものだとあらためて感じる。
「現在、ビズのマンガを読むアメリカ人ファンの多くも、自らを「OTAKU」と呼んで憚らない。……
「OTAKU」現象の最も面白いところは、「japanophile=日本偏愛」という造語が現れるほど、マンガやアニメを入り口にして日本の文化や歴史、そして言語や政治、時事現象に至るまで並々ならず興味を持ってのめり込む「超親日」を生み出しているという点である。極端な例では、白人のアメリカ人であるにもかかわらず、とにかく日本に住みたい、日本人になりたい、というような「同一化願望」を抱く日本オタク(とくに白人)を揶揄する「wapanese(ホワパニーズ)」などというスラングまで造られ、インターネット上で密かに使われもいる。」
素晴らしい。マンガだけでなく中島哲也監督『下妻物語(アメリカのサイト「kamikaze girls」、imdbでのレビューにリンク)』のような映画も配給したということで、さらに拍手!
投稿者 esaka : 2006年10月04日 10:18
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