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2006年09月30日
青山南「米国文化の原風景」最終回
先日のエントリーの続き。小連載の4回目。最終回のテーマは「文学で台頭したユダヤ系」。ソール・ベロー、アイザック・バシェヴィス・シンガーを紹介。
「ユダヤ人が、帝政ロシア等での迫害を逃れてアメリカに移住しはじめたのは19世紀の末頃からで、その後のほぼ50年間に膨大なユダヤ人がアメリカに渡ってきた。・・そういうユダヤ人たちのなかから小説を書く者が出はじめたのが1940年代あたりからで、1960年代になる頃には一大勢力になっていたのである。・・
こういったユダヤ人の台頭ではっきりしたのは、アメリカは移民の国であるということだった。それがあらためて確認された。
アメリカは、ほんとうは、建国のときから移民の国である。しかし、19世紀までは、「移民」という意識はほとんどなく、新しい国「アメリカ」の新しい人間、すなわち「アメリカ人」になるという意識が強かった。しかし、20世紀になって、そういう意識とは縁のない「移民」が大量に入ってきたことで、言うなれば、あらたに移民の国になったのである。というか、そのことを絶えず考えていなければならない国になった。」
さすがに4回で「アメリカの原風景」すべてを描き出すことは無理な注文だが、面白い連載だった。続編をどこかで読みたい。あれも、これも・・と何か想い出話を整理するような気分になってくるが、ふと考えると、"アメリカ"のことは、政治から文化の隅々まで、いつの間にかいろいろなことを知るようになっているが、他の地域、ヨーロッパでさえ、「文化の原風景」などといったことは、ほとんど知らない。知っていても、教科書で習ったような知識だ。好き嫌いの前に、情報量の差を思い知る。
投稿者 esaka : 23:42 | コメント (0) | トラックバック
2006年09月29日
ハイパーテキストからハイパービデオへ
ネットは一気に動画の時代に入ったが、動画を配信するシステムがこれだけ充実してくると、あとは、そこに広告をどう入れ込むか、ということが大きな課題になってくる。これまでどおり、映像の前後や途中にCMを流すか、別ウィンドウで表示するしかないのかな〜? そう考えていたところに「Economist.com」でハイパーテキストならぬハイパービデオと呼べる技術が紹介されていた。

記事中で紹介されていたeline TechnologiesのVideoClixでは、映画の画面中の物体(例えば自動車)をクリックすると、関連情報や広告が隣のウィンドウに表示される。Flashのデモで、この技術を見るできたなかなか面白い。まさに新しい映像体験。映画を見る、という完全受け身の態勢と、積極的にクリックするというアクションを同時に行うことが、なんとも忙しなく感じたりもするのだが、このあたりは、元の映像次第、というところもあるだろう。
また、広告やeコマースへの適応が、先ず利用されそうな技術ではあるけれど、そうした使い方以外にも、この"ハイパービデオ"は、映像の見方を大きく変える大きなインパクトを持つ気がする。
投稿者 esaka : 23:13 | コメント (0) | トラックバック
2006年09月28日
Robert Scobleのビデオブログ「Scoble Show」スタート
6月頃、"Microsoft geek blogger "として有名だったRobert Scobleが、Microsoftからポッドキャスト・ベンチャーのPodtech.netに転職して話題になったが、ついにビデオブログ「Scoble Show」を開始した。
ネット系企業のCEOへのインタビューを中心に、現在、8つのビデオがアップされている。個人的には、モンタナのネット印刷会社の社内を紹介する「Printing For Less in the middle of nowhere」やカメラマンに撮影の手法を聞く「Photowalking with Thomas Hawk」がよかった。カメラの視点も自然で、インタビューしながらの不自然さがまったくない。ふと、これが日本だったらどうだろう、と考える。もう少し固い雰囲気になってしまうんじゃないだろうか。インタビューや会社探訪モノが、明るく、楽しい雰囲気になるのもアメリカならではかもしれない。

それにしても驚くのは、映像のクオリティの高さだ。画質もきれいだし、カメラがへんにぶれることもない。それに編集もしっかりしている。撮影はかなり練習したんだろうか・・。ビデオブログもクオリティの時代に入った、というところか。Yahooが、オンラインビデオ編集サイトの「jumpcut」を買収したようだし、ビデオブログもますます一般的になりそうだ。
投稿者 esaka : 23:11 | コメント (0) | トラックバック
2006年09月27日
GreenpeaceがApple.comパロディーサイトを作る
Greenpeaceが、Apple.comのパロディーサイトを作った。'Why must Apple sell poison'キャンペーン。長年、Macにお世話になっているけれど、決してユーザーへの心配りが行き届いている、とは言えない企業であることは確か。頻繁なモデルチェンジ、パーツ入れ替えに向かない構造・・。PCもだが、携帯型音楽プレイヤーも、walkmanからipodになって、買い換えの期間がどれほど短くなったことか。オシャレはいいけど、短期間での買い換えを迫るこれまでの手法には、なんとか手をつけてほしいと常々思っていた。
そんなところに、グリンピースの対appleキャンペーン。販売台数からすると、どうしてDellでないの?という気もするが、"見栄え"や"イメージ"を売るappleを敵に回したほうが、キャンペーンとしても効果的、ということだろうか。

すでに、ガジェットよりもウェブサービス全盛の時代。同じ西海岸発でも、Googleのラリー・ペイジ、サーゲイ・ブリンは、代替燃料、遺伝子研究、貧困救済、さらに、この前エントリーした電気自動車「Telsa motors」にも、投資していて、このあたりの意識も先を行かれていると言えるかもしれない。
投稿者 esaka : 22:50 | コメント (1) | トラックバック
2006年09月26日
Techmeme の新しい広告モデル
昨日エントリーした"ミームトラッカー"の代表的サイト「Techmeme」が、新しい広告モデルを開始した。これまでビジネスモデルが明らかでなく、アドセンス入れず、ブログネットワークにも参加せずバナーもいなかった。また、あえてPVを稼ぐ形でサイトをデザインしていないので、これからどうするんだろうと心配?していた。
詳細は、TechCrunchやメディアパブでも紹介されている。新しい広告システムそのものは単純だけれど、これまでにはない形だ。今のところ、3つの広告枠に常にクライアントの最新ブログ記事が表示されるようにしている。広告料金は、1ヶ月、上段が4500ドル、中段が3500ドル、下段が3000ドル。CPMは5-8ドル。1年に換算すると132,000ドル。以前、Paidcontent.orgが年100万ドル以上の広告収入とBusiness2.0が推計していた。Alexaを見ると、Paidcontent.orgとTechmemeのアクセス数はほとんど同じなんだけど、かなりの差だ。う〜む。Techmemeには、memeorandumやBallbug、WeSmirchといったIT以外の政治、野球、芸能、といったサイトがあるので、徐々にそちらにもこのシステムを展開していくから、もっと増えることは間違いないのだけれど・・。

それにしても、こうして独自性の強いサービスを生み出し、さらに新たな広告モデルを作り出す、というのは凄い。やはり、アメリカのブログ界でもかなりの評判のようで、Buzzmachine.comの提案で、MTやword pressなどのプラグインを作って、他のブログでもこのシステム活用しようともしている。このスタイルの広告、徐々に広がりそうな予感。背景には、企業のブログの増加、という状況があるので、この点でもやや遅れている日本では、広まるにはもう少し時間が必要か?
投稿者 esaka : 23:22 | コメント (0) | トラックバック
2006年09月25日
ミームディガーとミームトラッカー
バズワードが氾濫するIT業界。web2.0以降、その傾向は加速しているけれど、これまで使っていた言葉ではなかなか表現しにくいサービスがこれだけ続々と出現してくると、そうしたバズワードを使うことで、ひとつの傾向の輪郭がはっきりするということもあって、まぁ、仕方ないところ。
で、このところ気になっているのは、ミームディガーとミームトラッカー。それぞれの定義は、p2pfoundationの辞典で紹介されている(Memediggers、Memetrackers)。(話しはそれるが、このp2pfoundationの辞典は、重要なキーワードが集められていて凄い!)
それぞれ、一種のニュースアグリゲーターで、ミームディガーは、ユーザーが参加してランキングするDigg型のサイトをいう。日本ではソーシャルニュース、と言われることが多いか。Diggの大成功で、netscapeをはじめとして大量にクローンサイトが出てきているが、日本でも、このタイプのサイトはいくつも作られているが、アメリカほど盛り上がらないのはなぜなのだろう・・。
ミームトラッカーは、自動的にブログを巡回して、話題が集まっているサイトをランク付けするもの。代表的なところで、Techmeme(Memeorandumから改名。去年のWIRED NEWS)がある。こちらも、Techmemeクローンがいくつか現れている。eHubによるTailRanKのインタビューが、Cnetに掲載されていて、ここで"ミームトラッカー"として紹介されている。
ミームディガーとミームトラッカー・・有名ブロガーたちが、今春に使い始めたようだが、これから日本でも広がる・・?
投稿者 esaka : 22:31 | コメント (0) | トラックバック
2006年09月22日
青山南「米国文化の原風景」
日経夕刊の木曜連載、青山南「米国文化の原風景」が面白い。いまさらアメリカン・カルチャーのお勉強、というわけではない。アメリカで起きるIT関連の事象を見ていると・・ベンチャー起業家の精神性、ハッカー的感覚、ネット・コミュニティーで起きた問題の処理の姿勢、著作権問題への法律家の意識・・結局、アメリカが建国以来培ってきた精神風土に行き当たることが多いのだ。
また、それは、日米の比較をする際に重要だということと同時に、自分の中にもある"アメリカ"的部分とそうでない部分の再認識になる。
連載は、今のところ3回。
●初回は、「自由の象徴 移動の精神」
ボブ・ディランの「ライク・ア・ローリング・ストーン」、ホイットマンの詩を紹介。
「若い国だったアメリカでは、移動すること自体が自由の象徴で、新しいなにかとの出会いを期待させるものだった。
しかし、移動は危険も伴う。自分ひとりで立つということは自分の身は自分で守るということでもある。・・かくして、移動という自由と、ホイットマン的な「制約を脱ぎ捨ててやるゾ」という強い意志から、銃をもった無法者も生まれることになった。
無法者は犯罪者とはちがう。あらゆる制約から逃げつづける者のことだ。アメリカの映画や小説には無法者がどっさりあらわれて人気を呼ぶが、それは無法者が移動の自由を体現しているからである。」
●第2回「若さに最高の価値を置く」
マーク・トウェイン「ハックルベリー・フィンの冒険」、サリンジャー「キャッチャー・イン・ザ・ライ」を紹介。
「アメリカほど、「グローイング・アップ」に関心を払ってきた国はない。・・若い国アメリカには、若者の成長ほど大事なものはなく、それに期待することにしか未来はなかったのである。
そして、なにより注目すべきは、成長していくこの若者たちにはモデルがいなかったことだ。・・アメリカにおける「グローイング・アップ」は、つまり、すでにある大人の社会に溶け込むことではなかったのである。新しい大人になって新しい社会をつくることだったのだ。「フロンティア精神」とか「ベンチャー精神」とかいったものは、アメリカの若者にとっては、「グローイング・アップ」に当然くっついてくるものだった。」
●第3回「歴史に根ざした「DIY」精神」
ローラ・イルガンス・ワイルダー「大草原の小さな家」、ソロー「森の生活」を紹介。
「アメリカ人の多くは、できるものなら、自分の手で家も建てたいのだ。でっかい家なんかではなく小さな家でいいから自分で建てたい。生活環境はじぶんの手で整えたいというのが、「DIY」の根源にあるもので、アメリカでは愛されてきた考え方である。・・
ソローの本でもワイルダーの本でも自然を観察する眼差しがとても印象的だが、それも「DIY」の精神のおかげだろう。「DIY」とは生活環境の整備なのだから、おのずと生活をたえずチェックすることになり、周囲の環境も注意深く観察するからである。」
この連載はあと何回続くんだろう。ヘミングウェイと「正義」、ワイエスと「孤独」・・とか?
投稿者 esaka : 21:01 | コメント (0) | トラックバック
Business2.0「The Disruptors」
「Business2.0」の「The Disruptors : 11companies. 11big ideas that will change EVRYTHING」特集。インターネット、ソフトウェア、テレコム、メディア、ヘルスケア、ファイナンス、運輸、自動車技術..と、注目すべき企業、アイデアをバランスよくピックアップしている。個人的な注目は、EEStor。
1. Netvibes (The new personalized startpage)
2. EEStor
3. Coghead (DIY software)
4. NextMedium (Web marketplace for product placement)
5. Applied Location (Skymeter—fighting traffic with GPS)
6. Salesforce.com (The Oracle-killing, Web database)
7. BlueLithium (Google's new ad-versery)
8. Clearwire (Craig McCaw's WiMax play)
9. Zopa (Peer-to-peer banking)
10. Jajah (VoIP 2.0)
11. NanoLife Sciences (Cancer-blasting antiprotons)
投稿者 esaka : 00:48 | コメント (0) | トラックバック
2006年09月21日
WIRED NEWS「Web 2.0 Winners and Losers」
WIRED NEWS「Web 2.0 Winners and Losers」で、Web2.0系サイトの勝者と敗者を選定している。
・Winnerに
flickr
odeo
writely
del.icio.us
NetVibes
・Loserに
MySpace
Squidoo
Browzar
Fo.rtuito.us
Friendster
NetVibesのこれからはかなり楽しみ。まだ日本語未対応だけど・・。
投稿者 esaka : 23:47 | コメント (0) | トラックバック
2006年09月18日
●赤羽紀久生『進化する紙メディア』
情報のデジタル化と情報流通のネットへの移行は、多くのメディアに大きな変革を起こしているが、紙メディアにも、もっと進化した形があるはず、という広告グラフィックの専門家からの声だ。このところ、紙メディアでも、制作工程がデジタル化され、以前よりかなり効率化されたように思えるのだが、旧態依然とした非効率的な体質は相変わらずという。

確かに、制作フロー、ユーザーとの関係、広告の形・・あらゆる局面で、常に新しい可能性が模索され、試されているネット業界を眺めていると、紙メディアも、もっとさまざまな変革と実験が可能ではないか、と考えるのは自然だと思える。
ここでは、紙メディアのワークフローの再構築することで、マルチユース、パーソナライゼーション化、コストダウン・・などの改革が可能だという。具体的には、欲しい情報をまとめて届けるマイマガジン、クロスメディアの実験場としての交通広告、折り込みチラシをまとめたフリーペーパー、消費者が発信する紙メディア・・。IT業界を横目に眺めながらの、将来的な可能性が探られている。
状況のわりに危機感がなく、改革が進んでいない印刷、出版業界の現場に対してのいらだちのようなものが伝わってくる。また、だから、今こそ面白いと感じているのだろうが、紙とウェブを経験している者として、そのあたりの感覚は共感するところ。
投稿者 esaka : 23:51 | コメント (0) | トラックバック
2006年09月17日
●アルビン&ハイジ・トフラー『富の未来』
長い本のわりに、深みをもった印象がないが、気になったところをメモ。
「時間、空間、知識の使い方が革命的に変化している事実を背景に、もうひとつ予想されなかった歴史的な動きが起っている。「生産消費」が復活しているのだ。
太古の昔、われわれの祖先は食料、衣料、住宅をみずから生産していたのであり、通貨が発明されたのははるか後のことだ。その後、何万年もの間に徐々に、人類は生産消費を減らし、通貨と市場に依存するようになった。この点を考えた人の間でも、生産消費は減少しつづけるというのが常識になっていた。
だが、正反対の動きがいま起っている。生み出す経済的価値が増え、金銭経済に提供する「タダ飯」が増え、その経路も増えている。金銭経済の生産性を高めているのであり、WWWとリナックスの例が示すように、世界でもとくに強大な政府や企業の一部にすら挑戦している。……
生産消費による金銭経済への刺激の効率をもっと高めるにはどうすればいいのか。富の体制を構成する二つの部分の間で価値がもっとうまく流れるようにする方法はないのだろうか。リナックスとWWW以外にモデルはないのだろうか。報酬が支払われてこなかった貢献に報酬を支払う方法はないのだろうか。おそらくコンピュータを使った多角的なバーターか、ある種の「準通貨」が使えるのではなだろうか。」「第二の波から、経済中心の考え方が生まれた。文化、宗教、芸術はすべて副次的な重要性しかもっておらず、マルクスによれば、経済によって決定される。
だが、第三の波の革命的な富では、知識の重要性が高まっていく。その結果、経済は大きなシステムの一部という地位に戻り、良かれ悪しかれ、文化、宗教、倫理などが舞台の中央に戻ってくる。」

というわけで、「第三の波」理論に合わせて、最近の世界の事象がピックアップされている。著者の関心に沿ったニュースブックマーク集を紹介された、という感もある。インターネット登場以後、まさに"時間、空間、知識の使い方が革命的に変化し"、かつては一部の知識人しか集められなかった情報が、誰でも簡易に手に入れることができるわけだから、世界の出来事を広く薄く網羅的に紹介して何かを言わんとするタイプの識者にはやや辛い時代に入ったかもしれない、というのは言い過ぎか・・。
投稿者 esaka : 02:19 | コメント (0) | トラックバック
2006年09月15日
ネット広告収入を増加させるオールドメディア
インターネットの広告市場は急成長している中、既存マスメディアの広告市場は頭打ち状態が続いていて、これらの"オールドメディア"も、徐々にネットにシフトしてきている(参考:FT.com)。オンライン、モバイル広告市場、220億ドルのうち、オールドメディア・グループのシェアは、2000年の23%から37%に上昇している、という。
ルパート・マードック率いるNews Corp.は、昨年MySpace.comを買収した後にも、一気にネット路線を拡大していて今後の展開から目が離せないが、The New York Times やDow Jonesといった大手メディア企業も、ネットで力を注入していて、徐々にネット広告収益を拡大させている。

アメリカでは、既存メディアのビジネスモデルの限界は、すでに関係者の間で周知の事実となっていて、あとはいかにネットでのビジネスモデルを確立しつつ、これまでの体制からいちはやくシフトしていくか、という転換期に来ている、というところか。だが難しいのは、ネットの広告市場が拡大し、オールドメディアもネットでの展開に力を注いでいるといっても、既存のビジネスモデルのような効率で収益が見込めず、その具体的な展開も見いだせていない、というところだろう。とはいっても、今のまま立ちすくんでいても市場は縮小していくばかりで、前に進むしかないのだ。
いっぽう、ネットの状況を見てみると、ユーザージェネレイテッド型メディアは急成長しているが、既存のメディアが得意にしてきたコンテンツをパッケージ化することで、ブランドと信頼を高める手法は、ユーザージェネレイテッド型ネットは不得手にしている。そこで、ふたたびネット内で"ブランドと信頼"の需要が高まっても不思議ではない。そこに既存メディアがネットで生き残る道があるかもしれない・・。
投稿者 esaka : 01:27 | コメント (0) | トラックバック
2006年09月12日
Knight New Media Center
今年4月、ジャーナリストが、これからのメディア状況に適応するために教育・訓練するための学校「Knight New Media Center」が設立されている。プログラムは、取材、編集の仕方などとともに、ビデオ、音声、写真、ウェブデザインなど、マルチメディア形式の記事を手元のPCでの制作編集技術の習得を目的としたプラクティカルなもの。ちょうど今、案内しているセミナーの内容は「Decision-making for the Online Editor」。

どれほど実効性のあるものかわからないが、市民ジャーナリズムが盛んになり、市民記者とジャーナリストの境界がどんどん曖昧なものになっている(とされている)いっぽうで、こんな学校が作られることに驚く。欧米の大学のジャーナリスト・コースの充実度は、素晴らしいものがあるというが、こうした新しいメディア環境への対応もそうした幅広い"ジャーナリスト教育"の一環なのだろう。
投稿者 esaka : 00:53 | コメント (0) | トラックバック
2006年09月10日
Magnum Photos - In Motion
画像の力を見せるサイトを!とエントリーしたところなので、最近、Magnumはどうなっているんだろう、と思ってサイトを見てみると、なかなか面白いことになっていた。写真をスライドショーとエッセイの語りで見せる「Magnum Photos - In Motion」が出来ていた。ちょうど、「September11」がアップされている。このシリーズは、写真集も凄かったが、音声付きで、スライドショーで見るのもまた別のインパクトがある。さらに、ビデオ・ポッドキャストにも対応していて、毎週新しいシリーズがアップされるようだ。どの写真も、圧倒的に力が強いから、ビデオ・ポッドキャスト用の小さな画面でも意外に楽しめる。

以前から、写真を大胆に見せるサイトはあったのだが、ウェブではなかなか写真の力が伝わらないし、回線スピードの制限もあって、あまり興味をもてなかった。やっぱり写真は写真集や雑誌で、という感覚がどこかに強くあったんだろう。だが、これだけ情報収集がほとんどウェブと依存するようになると、テキスト中心のウェブの現状が不満に思えるし、モニターで見る写真も、それはそれで楽しめる。テキストとビジュアルのバランスをそろそろ考え直してもよさそうだ。
..Magnumでは、ジョセフ・クーデルカの写真が好きなんだが、最近どうしているんだろう・・。
投稿者 esaka : 15:22 | コメント (0) | トラックバック
2006年09月07日
動画もいいけど、画像は・・?
appleやamazonやMTVが、映画のオンデマンド配信を始める(参考:latimes)ということで、一気に動画配信が普及しそう。今年に入ってからのYouTubeの爆発は、ネットの世界を一気に"動画"にしたというところか。
インターネットが最初に話題になった95年頃、コンテンツのデジタル化で、一気に"マルチメディア"がやってくると騒がれたものだが、いざふたを開けてみると、ネットは"テキスト"が中心だった。マルチメディア気運が盛り上がった95年頃に比べても、画像などを排して、テキストだけでサイトを構成することが、逆に"シンプル"として、より受け入れられるという状況が続いていた。世界的にはGoogleが、日本では2ちゃんが、こうした流れを牽引したと言えるだろう。
ところが、今、こうした流れが一気に動画へ向かおうとしている。背景には世界的なブロードバンドの普及の高まりがあるが、やはり、YouTubeなどを通して、気軽に動画を楽しむという経験が日常化したことが大きいだろう。日本でも、もちろんGyaoを筆頭にこうした流れにあって、ネットの世界は、テキストから一気に動画に塗り替えられるのかもしれない。
これはこれで楽しみなのだが、個人的に気になっているのは"画像"だ。
動画が一般化するほどインフラ整備が整った今、動画よりも回線負担の少ない"画像やデザイン"で、ユーザーの注意を喚起するコンテンツがもっとあってしかるべきだと思うのだ。特に日本では、ネットで優れた画像を扱おうという意識が低い。日常的に報道で扱われる写真でも、NY Timesやguardianと日本の新聞サイトを見比べるとそのレベルの差に驚くし、また、Yahoo.comとYahoo.co.jpを比べても優れた写真を扱おうという意識の違いの差を感じる(Yahoo.co.jpのニュース・トップで、韓国、中国の写真が頻繁に表示される意図は、ほんと不明。余談だけど)。

確かに、小さく表示されるだけの写真に、手間をかけるのは無駄と考える理屈もわかるのだが、そろそろこうした流れとは一線を画して、ビジュアル重視のネットコンテンツが現れてもいい頃だろう。先日から、電子雑誌のフォーマットに注目しているのも、こうした理由からだ。とりあえずは、ファッションなどのビジュアル雑誌の電子版が一般化することで、徐々に変わっていくだろうか・・。
投稿者 esaka : 17:28 | コメント (0) | トラックバック
2006年09月05日
AjaxのPV
Business2.0のブログに、Ajaxを使っているサイトはPV数がどうしても低く計測されてしまう、という記事。AjaxとPVの兼ね合いは以前から気になっていて、そのあたりをWEB2.0系ベンチャー企業はどう捉えているのかと思っていた。
ここではTagWorldのCEOがこの状況に不満を言っていた、とある。確かに、アメリカのSNSの中でも、個人的には、MyspaceよりはTagWorldのほうが、よく出来ていると思うのだが、PV数などをAlexaで比較すると、もうとんでもない差がついている。SNSの場合は、特に機能面の出来不出来、というよりも、友人、知人が先に入っていた、といったことが入会の大きなきっかけになるので特殊な事情はあるとは思うのだが、Ajax使用によってPVが低く算出された、ということもあるかもしれない。PVの多さは、広告の評価だけでなく、メディアに露出する際などにも、サイトそのものの評価基準になっているわけで、これは確かに悩ましいところだろう。
いっぽうで、Myspaceのほうは、以前「メディア・パブ」で書かれていたように、PVが多すぎるんでは?という疑問もあったわけで、PVという評価基準そのものが、徐々に問題になってきそうだ。
そういえば・・某サイトのリニューアルを依頼された知人が、Ajax使用を提案したところ、担当者に「PVに反映しないのでやめてくれ」と言われた、という。Ajaxがただ表面的なブームとして扱われることには強く抗いたいが、ユーザーの利便性を考慮せず、ただPVだけ追い求める、というのもどうなんだろうね・・。
投稿者 esaka : 15:22 | コメント (0) | トラックバック