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2006年08月29日
The Economist「Who killed the newspaper? 」
「The Economist」に「Who killed the newspaper? 」という記事。新聞販売の低迷は世界的な動向で、無料新聞、ネットへの移行、と新聞のビジネスモデルは急激な変化に直面している・・。これまでもよく言われている内容で、取り立てて面白いわけではないのだけれど、記事内にあったオープンソース・ジャーナリズムを志向する非営利の「NewAssignment.Net」が気になった。

NYUでジャーナリズムを教えるJay Rosenが「NewAssignment.Net」を立ち上げたもの。正式スタートは来年4月の予定。市民記者とプロの記者、編集者をネット上で結びつけて新たなジャーナリズムのスタイルを作り上げよう、ということなのだが、"オープンソース・ジャーナリズム"という概念が、まだ固定したものではないし、このプロジェクトもまだまだあやふやなところが多い。
『We the Media』のダン・ギルモアも、昨年秋に「Bayosphere」をスタートしてオープンソース・ジャーナリズムを試みたが、すでにサイトは閉鎖されている。「NewAssignment.Net」はどうなるだろう・・。
いっぽう、CNN exchange(以前のエントリー)は市民記者を取り込みはじめ、washingtonpost.comは、ブログ広告ネットワーク"BlogRoll"を始めるなど、既存メディアも、記者、読者、広告といった様々な方向から新しい手を打っている。
その意味では、6月に始まったInternational Herald TribuneとohmyNews Internationalの提携は、相互補完の形として、これからの一つの流れとなるかもしれない。日本では、「オーマイニュース日本版」がスタートしたところだが、こちらもどうなるんでしょう・・。
※International Herald Tribuneのサイトをチェックしたら、以前はあったohmyNews Internationalへのリンクが消えている・・。一時的なものなのか?
投稿者 esaka : 23:12 | コメント (0) | トラックバック
BRIAN ENO / DAVID BYRNE 『My Life in The Bush of Ghosts』
いやぁ、懐かしい〜。すでにご存知の方も多いのだろうけれど、イーノとデビッド・バーンの「My Life in The Bush of Ghosts」のサイトができていることをようやく知る。81年に発売された『The Bush of Ghosts』がリマスターされて再発売。そのうち2曲をCreative Commonsライセンスで公開し、ユーザーがremixした作品もウェブにアップされている。デビッド・バーンは、2004年、こちらもCreative Commonsライセンスの「The WIRED CD」に参加していたが、こうした考えに共感するところは大きいのだろう。彼の作品の中でも、「My Life in The Bush of Ghosts」が、CCで提供されるのは、作品の内容をふまえても、まさにぴったり。

未知の音体験に刺激され、興奮した思いが甦る・・。いまさらこの作品について、僕などがとやかく言うつもりはない。このところ、"音楽"をめぐっては、その"流通"や"産業"のレベルの話だけが、そこらじゅうで語られているわけだが、こと"音楽"の中身をめぐってはどうなのだろう、と考えてしまう。もう何年も商業音楽の前線から興味を失っている者にとっては、そのあたり、情報が入っていないだけかもしれませんが・・。
投稿者 esaka : 01:51 | コメント (0) | トラックバック
2006年08月25日
メインストリーム・ブロガーズ
アメリカでは、一部のブログが広告収入を急増させて、その存在を確固としたものにしている。なかでも、先週、サンフランシスコでパーティを開いた(その模様はこちら)TechCrunchは、24日、フランス版、日本語版に続いて、イギリス版もスタートさせて、まさに急成長を遂げている。

Business2.0によると、主なブログの広告収益予想は、以下のとおり。
TechCrunch:720万ドル/年、
Gawker Media:300万ドル/年、
Boing Boing:100万ドル/年、
Paidcontent.org100万ドル以上/年、
Fark:700万ドル
いやぁ、なかなかです。Business2.0のブログでは、これらをメインストリームメディアのような影響力を持つMainstream bloggers (MSB)と呼んでいる。それぞれが、個人の余暇で執筆されたブログの域を越えて、専門スタッフを擁しつつも、適度に効率化された新しいメディア業だ。先日も、そのBusiness2.0の編集者OM Malikが、ベンチャーキャピタルからの出資を得て、自身のブログGigaOMをより拡大させて、ブログ業に専念し始めたところ。こうして既存のメディア業内からも、"個人"が自身のメディアを専業にする流れもあれば、多くのブログをまとめがあげてメディアレップ業を行うジョン・バッテル(『ザ・サーチ』の著者で、『WIRED』や『Industry Standard』を立ち上げた)のようなパターンもあって、メディアビジネスとしてのブログも、ますます活性化している。
ただ、TechCrunchのパーティの様子を見ていても、何か2000年あたりのITバブルの風景を思い出させるところもあり、Web2.0界隈の過剰な盛り上がりが、こうしたところに反映されている気もする。そのあたりの反動が心配だが、それでも当面は、ブログへの広告費が拡大することは確実で、MSBと呼ばれるブログもますます増えていきそうだ。
投稿者 esaka : 01:48 | コメント (0) | トラックバック
2006年08月24日
雑誌の一部分が読めるサイト「magabon」
電通とタグボートが、雑誌の一部を閲覧できる「magabon」というサイトをスタートした。(参考:Cnet)このところ、何度か電子雑誌についてエントリーしていたところで、ついに日本でも電子雑誌ポータルがスタートしたか! とサイトを見に行ったのだが・・やや期待はずれか。
閲覧できるのは一部のみ、検索も見出しだけ、閲覧できる部分もスキャン画像?で、あまり綺麗に反映されていない。来年の1月には、雑誌毎のSNSも始まるというから、徐々にさまざまなサービスが改良はされていくのだろうけれど。現状では、出版社などからの広告料で運営されるというが、ただでさえ苦しい雑誌業界に広告料を期待する、というのはなかなか想像しにくいけれど、どうなんだろう。
雑誌販売、広告が停滞している中、「雑誌」というパッケージを壊さず、かつ余計な手間をかけず、ネットに進出を試みたいと考える出版社は多いと思う。かといって、何十年も安定してきた雑誌のビジネスモデルを壊してまで、ネットに進出するのは勇気が必要だ。しかし、雑誌を電子化して、ネットで販売するという形はこれから一般的なものになるはず。電子化した雑誌を印刷された雑誌のPRとして考えていては限界があるので、やはり、電子化し、ネット流通することの利点、利益が、出版社に還元されるモデルを作る必要がある。
読者が購入したいと思うような電子雑誌にするためには、全文検索やリッチメディア化といった工夫も必要だし、さらに電子雑誌ならではの広告を入れるて、ネット流通のメリットをクライアントに理解してもらう努力も必要になるだろう。フォーマット的には、制作の手間がわからないが、Olive software社のOlive ActiveMagazineなどはよくできているように思えるのだが・・。
○関連エントリー
ネコ・パブリッシング、電子版雑誌ネット販売
Olive software社の電子雑誌ビューワー
ジニオ社ソフトを使ったデジタル雑誌
投稿者 esaka : 00:49 | コメント (0) | トラックバック
2006年08月22日
グーグル創業者が出資する電気自動車
19日の日経「原油高とシリコンバレー」は、原油高のために、シリコンバレーにインターネット、バイオにつづきエネルギーをめぐり新ビジネスが起きている、という記事。ここで紹介されていたのが、2003年設立されたテスラ・モーターズ。二人乗りスポーツカーで、フェラーリ並みの加速性能、価格は8900ドルで、来年の発売を目指している。このシリコン・バレー発の自動車会社に出資しているのが、グーグルのセルゲイ・ブリンとラリー・ペイジ。……どこかで読んだな・・と思っていたら、今月のWIREDにレポートが載っていた。

このテスラ・モーターズのマーチン・エバーハードCEOの経歴はユニーク。これまでまったく自動車に関わったことがなく、以前は、ebookの「NuvoMedia」を開発していた。ここでバッテリーに関して知識を得たことで、NuvoMedia売却後、電気自動車の開発を決意した、という。凄いな。
日経の記事では、このところの原油高が、こうしたエネルギー関連ベンチャーが勃興する理由としているが、アメリカ西海岸のカウンターカルチャー以後の土壌としてエコロジー・マインドはかつてからあったもので、このところの原油高は、ひとつの短期的な理由だろう。テスラ・モーターズの場合は、グーグル創業者2人の出資を得たことでポストITとして取り上げやすいが、より本質的な動きのように思う。これまで、ITと代替エネルギーは、あまり同次元で語られることがなかったが、技術が社会をドラスティックに変えうる可能性という点ではとても近しい。ITサ−ビスが、一般市民のエンパワーメントに実質的に効果を持ってきているこのWeb2.0時代、さらに重要な課題の"エネルギー"に、一気に関心が向いても不思議はないのだ。選民意識にも似たエリート意識を感じるグーグルの2人がひとつのきっかけになっていることは気になるが…。
逆に振り返ってみると、これまでのWeb1.0時代のIT産業は、ITと社会との接点を"ビジネス"だけで捉えていたMS的、また東海岸的志向に覆われていたと言えるかもしれない。
……そんなこともあって、このブログでは、ITをエネルギーが柱となってます。
さて、同じくリチウムイオン電池の高速の電気自動車といえば、慶応大学の「ELIICA」が思い出されるところ。アメリカのITビジネス系雑誌で、テスラ・モーターズ以外にも、高速電気自動車が取り上げられることが多くなったが、このELIICAが取り上げられないのが残念。市販のプランなどはどうなっているんだろう・・。我が家は、ホンダのインサイト、トヨタのプリウスと、ハイブリッドカーを続けてきたが、次は電気自動車や燃料電池自動車の可能性はあるのか・・?
投稿者 esaka : 16:36 | コメント (0) | トラックバック
セス・ゴーディンの「 Web 2.0 Traffic Watch List」
『バイラル・マーケティング』で知られるセス・ゴーディンのブログから、「Seth Godin's Web 2.0 Traffic Watch List」。Web2.0系の937のサイトのトラフィックがまとめられている。
こうして並べると、いやぁ、凄い数。にわかにWeb 2.0ゴールドラッシュの様相だが、数年後、この中で残っているのは、どれほどだろう・・。 261位でオンライン・カレンダーサービスのKikoは、事業をオークションサイトで売却する、というニュースがあったばかり(Cnet)。ここ数年、サイト立ち上げのスピードも強烈に早まったが、見切りの早さも同様のようだ。
このリストの元になった「ALL THINGS WEB2.0」は、カテゴリー毎に分けられたオープン評価サイト。

投稿者 esaka : 00:43 | コメント (0) | トラックバック
2006年08月18日
YouTubeで人気者になった老人のその後
YouTubeのアクセスがこれだけ急増すると楽しい話がぞくぞくと出てくるが、イギリスの79歳の老人が、今、話題だ。(参考:Guardian)
8月5日、イギリスの老人が、YouTubeにビデオブログを投稿すると、10代ユーザーが多いYouTubeにあって物珍しさがあったのか、なんと140万回も視聴され、コメント数も8600!(8月18日現在)。これらのコメントに答える形で、老人も、ほとんど毎日1本のビデオを投稿している。
(・・ここまで書いて、ロイターの記事がITmediaで翻訳されているのに気づく。)
老人と若者のネット上の新しいメディア上のコミュニケーション……ここまでは楽しく美しい話なのだが、これをGuardianやYahoo.comで紹介され、さらにアクセスがさらに集中。なかには見るに耐えないビデオや荒んだコメントも投稿されるようになった。そして、テレビやラジオの取材攻勢や偽サイトも始まってちょっとした"炎上"状態。こうした状態に、ご本人が、昨日コメントを投稿(Telling it all 7)。テレビなどに出るつもりのないこと、偽サイトには自らがまったく関わっていないこと、その判断は視聴者に任せること・・。"祭り"状態にも関わらず、極めて冷静な対応で、ネットリテラシーの高さを感じる。凄い。
しかし、さらなる人気と混乱で、ネットから離脱、ということにならないといいけれど。
投稿者 esaka : 23:18 | コメント (0) | トラックバック
2006年08月17日
盛り上がる「草の根ビデオ広告」
先日、「メントス+コーク噴水 コンテスト」をエントリーしたところだが、"草の根ビデオ広告"の盛り上がりは、予想以上だ。(参考:New York Times)
New York Timesで紹介されているVonegeのパロディ広告は、YouTubeをのぞいてみると、大量にアップされている。MTVの「Jackass」のようなおバカなテイストが、いまどきのアメリカの10代のノリなんだろう。音楽は、最近、速水もこみち+伊東美咲のANAのCMでも使われていた日本のTHE 5.6.7.8'S。
こうした"バイラル・マーケティング"はますます増えそうだが、予定どおりムーブメントを起こせるか、また、万一"祭り"になったとしても、そのムーブメントの行方をどこまで管理できるのかはひじょうに難しい。コントロールしようという姿勢が少しでも見えると、一気に反感を買うことにもなりかねない。
それにしても、こうした"草の根広告パロディ"が大量に作られるには、背景に映像作品を気軽に作ってアップする土壌があるわけで、日本ではなかなかこうはいかないかもしれない。Macに iMovieやGarageBand といったクリエイティブ系のソフトがバンドルされているのもアメリカのこうした"誰でもお気軽クリエイター""Do it yourself"といったカルチャーの背景を感じるし、レッシグのクリエイティブ・コモンズも、この広く大きなクリエイター層の利便を守るためのアクションで、日本との文化的な背景の違いを感じていた。
こうした背景の違いがあるので、アメリカの広告手法のすべてが、そのまま日本で通用するようには思えないが、ドラスティックな変化を遂げつつある広告市場のありようにはしばらく注目しよう。ビジネス面から見ると、 新しいスタイルの広告の誕生は、新しいメディアの誕生と同じだと言えて、個人的な関心事はそちらにあるわけだが。
ここでは、Vonageではなく、NYTに紹介されていたVolkswagen PoloのフェイクCMを貼っておこう。この時期、シャレにならないけど。
投稿者 esaka : 15:51 | コメント (0) | トラックバック
2006年08月12日
メディアの業態を変える"ジェネレーションN"
Ofcomの調査によると、イギリスの若い世代(16〜24歳まで)のメディア環境が急激に変化している、という。(参考:BBC news)
・1週間に平均3時間ネットにアクセス
・70%が、SNSに登録するか、自分のブログを持つ
・半数が、ゲームやMP3プレイヤーを持つ
・他の世代よりも、テレビ視聴時間が7時間短い
・伝統的なメディアから離れ、ニューメディアに移行している

2005年、家庭へのブロードバンド普及率は、63%まで高まっていて、この世代は、直観的にネット環境に馴染むことができるのだ。これを、paid Content.orgは、「ジェネレーションN」(NetworkのN)と名付けている。
こうした事態は、世界各地で同様だろう。先週のマッキンゼーのレポートでは、テレビ広告は、2010年には1990年の3分の1になると予想。ここでも10代の既存マスメディアからの乖離が指摘されている。ブロードバンドの一般化がもたらした若者のライフスタイルの変化は、WEB2.0騒動を越えて、確実にマスメディアの業態を激変させそうだ。
投稿者 esaka : 00:13 | コメント (0) | トラックバック
2006年08月11日
ヨーロッパで急増する無料新聞
「R25」の成功から、列車通勤者を対象にしたフリーペーパーが急増したが、ヨーロッパでも急成長しているようだ。(参考: International Herald Tribune ) 日本では雑誌スタイルなのに対し、ヨーロッパではタブロイド紙スタイルで、毎日発行の"無料新聞"。
特に注目したいのが、「Metro」。95年にストックホルムで創刊し、徐々にヨーロッパ各国、南米アメリカ、アジアへと進出。今では、21カ国、93都市で発行されている。読者合計1850万人という。2002年、パリに進出した際には、出版労働組合などの反対を受けて、クルセンブルクで印刷されパリに持ち込まれたにも関わらず、配布しようとすると組合員にまき散らされたり、セーヌ川に捨てられたりして騒動になっている。ちなみに、日本の「メトロミニッツ」とは関係ない・・はず。

パリで既存の新聞を読まない若者を読者に取り込んで大成功した「Metro」は、徐々に各地へと拡大していった。内容は、日本のフリーペーパーと違い、記事の内容が通常の新聞と同様の報道記事主体となっている。
こうしたフリーペーパーの成功を当初は排斥に動いていた既存の新聞社も、徐々に、対抗的なフリーペーパーの発行、さらに共同経営や、また自らフリーペーパーへと転換するなど、新聞業界はかなりドラスティックな変化が起きている。ニューズ・コーポレーションは来月イギリスで無料の新聞を始動する計画で、ルモンドとフィガロも無料新聞プロジェクトがある。アメリカでは、家庭の玄関に直接置いていくフリーペーパーもあるというから、ビジネスモデルの変化も急だ。
フリーペーパーとなると、広告中心、制作コスト削減、となるのは、やはり必然で、通常の新聞の編集コストが20〜40%に対し、フリーペーパーは、10%ほどだという。「Metro」も通信社の記事をそのまま掲載、という構成が多い。さらに、若者に気軽に手に取ってもらうために、重い内容を避けて、写真やグラフィックを付けたエンターテイメント性の強い記事が増える傾向にある、という。日本のフリーペーパーは、そのスタイルを先駆けていると言えるだろうか。アジアでは、ソウル、釜山でも発行されているのに、日本でどうして「Metro」が発行されないのか・・そろそろ、東京にも無料新聞があらわれてもいい頃だ。
新聞はなくならないが、これまでの新聞社は、大きく変わらざるを得ない。すべてのきっかけは、インターネットがもたらした「情報はタダ」という感覚の一般化だろうか。
投稿者 esaka : 11:19 | コメント (0) | トラックバック
2006年08月09日
ネコ・パブリッシング、電子版雑誌ネット販売
先日エントリーしたように、電子雑誌が、活性化しつつある。日経新聞によると、ネコ・パブリッシングが、11月から10誌の電子版を販売するという。紙の雑誌と体裁、内容、発売日は同じ。価格は8割程度に抑える。紙と同じ感覚でページをめくりながら読むことができる、ということだから、ビュワーはジニオ社かYAPPA ONLINE PAPERか? 価格は紙版の8割、というのはどうなんだろう。印刷費がかからないことを考えると、低下を半分ぐらいにして、ネット流通部数を増やし、より多くの広告収入を期待するほうが良いように思うが、このへんのバランスは難しいところだ。
だいたい雑誌は、"公称部数"といってもいい加減な数字の場合が多く、その数字をもとにした広告価格やその効果も、かなりあいまいなものとも言える。またいっぽうで、書店に置いてあるだけで、購読はされないけれど、立ち読みされたり、ふと目にしたりすることもあって、販売部数=読者の手元に届いた部数、というわけでもない。結局、そのあたりのあやふやな構造の全体をふまえて、なんとなくやりとりされていた広告料金や効果が、対効果が明確なネット広告の登場で、雑誌広告の根本が揺らいでいるのだろう。
さらに、予想された展開だが、ネコ・パブリッシングは、全国300のフリーマガジンをネット上で無料で読めるサービスも提供するという。企業のPR誌も、どんどん電子版がネットで流通するようになるだろう。あとは、それぞれの電子雑誌を一括管理、ダウンロードするサービスではどこが勝ち抜くか・・。
○関連エントリー
Olive software社の電子雑誌ビューワー
ジニオ社ソフトを使ったデジタル雑誌
投稿者 esaka : 11:49 | コメント (0) | トラックバック
2006年08月07日
メントス+コーク噴水 ビデオコンテスト
前のエントリーで紹介したダイエットコークにメントスを入れてコーク噴水を作る「Extream Diet Coke & Mentos Experiments」のマネをするビデオがYoutubeなどに投稿されていたが、このちょっとした"祭り"に気を良くしたメントスが、7月31日、自ら「Mentos Geyser Video Contest」をYoutubeで開催している。
優勝者にはiTunes1000曲ダウンロードとメントス1年分。今のところ本編に対抗できるような傑作はないけれど、おバカで軽いノリとこのフットワークの軽さが、なんとも今風のプロモーションだ。元になった「Extream Diet Coke & Mentos Experiments」を貼っておこう。
投稿者 esaka : 14:27 | コメント (0) | トラックバック
2006年08月04日
"ニューメディア"の主要人物
wall street journal で、ポッドキャスト、Flickr、Youtubeなどの新しいメディアによって、大きな影響力を持つようになった(かつては)名も無き個人を紹介している。"web2.0が生んだスター"と言ってもいいだろう。

元記事にリンクが貼ってなかったので、こちらにまとめてみる。
(ポッドキャスト)
it's jerry time
Keith and the Girl
Tiki bar TV
Amanda Congdon
Ask a Ninja
muggle cast
(アマチュアビデオ)
Evolution of Dance
Brook "Brookers" Brodack
Extream Diet Coke & Mentos Experiments
Matt Harding
(ソーシャルネットワーク)
Christian Dolce
Lustra
(音楽)
David Nevue
Scot Lapatine
(ブログ)
Boing Boing
(写真、TV、映画)
Rebekka Gudleifsdutir
Four eyed monsters
Rooster Teeth
Homestar Runner
日本でも以前から知られているもの、まったく知られていないものいろいろだが、さすがに、どれもとても魅力的なコンテンツだ。映像が凝っているもの、コメディタッチでひねりの効いたものも多い。中でも、印象に残る3つをあげておこう。
・「Extream Diet Coke & Mentos Experiments」
ダイエット・コークにメントスを入れて、コーラの噴水アートを作り出すこのユニークはビデオ
は日本でも話題になっていたが、すでに500万回視聴され、3万ドル収入があったという。ビデオの最後に広告を付けるRevver.comで、映像を流しているためだ。さらにYoutubeやgoogle videoで海賊版が流されているため、それを換算すると3万ドルは損失だという・・。Revver.comの手法は、注目に値すると思うが、それについてはまた別の機会に。(参考:business week/ Whose Video Is It, Anyway?)
・Christian Dolce
Myspaceで、100万人の友だちリストを持つもっとも有名な一人。モールのメークアップ・カウンターで働いていた彼女は、ネットでのネームバリューによって、今や、新しく始まったジーンズの会社を持ち、マネージャーもいるて、化粧品などのPRも担う。
・Rebekka Gudleifsdutir
2005年のFlicky awardを獲得したアイスランドの女性写真家。すんだ透明感のある美しい写真群。ここでの写真が目に留まり、トヨタの広告を撮影することになったという。
誰にも知られていなかった優れたクリエイター達が、こうして一気に大きな評価を獲得できる機会が生まれたことは素晴らしい。また、これまでクリエイティビティに目覚めていなかった多くの人たちを、気軽に作品を作り発表する場を作り出している。
ただ、やはりwebはあくまで作品の発表、流通の場で、そこから直接報酬を得られるケースは稀だ。今のところ、ネットで大きな評価、人気を獲得し、金銭的対価の"出口"として既存の産業がある。これは、あくまで現段階の状況ということで、これからさらに変化していくことになりそう。
投稿者 esaka : 23:41 | コメント (0) | トラックバック
2006年08月03日
SONY BRAVIAのCMブログ
Sony-Europeが、テレビシリーズBRAVIAのCMのためのブログを立ち上げている。BRAVIAそのものではなくて、そのCMがテーマというところがユニーク。映画などでは、公開前から公式ブログを立ち上げて、期待感を煽るという手法はよくあるが、CMのPRブログというのはあまり聞いたことがない。
この背景には、昨年放映されたCMが、ネットコミュニティで大きな話題になり、そのパロディ版までいくつも作られてYoutubeなどに投稿されたため、その流れを継続する形で、次に放映されるCMの制作過程をサイトで紹介しているのだ。今回も、新しいCMを公開された後には、パロディ版の制作をこのサイトで促すようだ。
とんでもなく美しい去年のCMを貼っておこう。
先日、新しいCMがグラスゴーで撮影されたようだが、さっそく、Youtubeには一般人が撮ったCM撮影風景が投稿されている。ちなみに、CMの監督は、ジャミロクワイなどのPVで知られるジョナサン・グレーザー。
HDDレコーダーによるCMスキップが問題になっているが、CMによっては、ネットコミュニティとの相乗効果で、CMそのものが大きな話題になり、多くの一般人の制作意欲と遊び心をくすぐる
ことがある、といういい例だろう。
投稿者 esaka : 16:29 | コメント (0) | トラックバック
Olive software社の電子雑誌ビューワー

先のエントリ−で、「Business2.0」の紙版が、http://digital.business2.comで読めることに驚いたわけだが、そのビューワーのフォ−マットを確認してみた。これは、Olive software社のOlive ActiveMagazine。インターフェイスデザインもスマート。音声、動画のリッチメディアも対応していて、雑誌の写真が動きだしたり、背景で音が鳴る。デモは、「Manchester United Review 」がいい。
以前からこうした雑誌をめくるインターフェイスをもったビューワーはあったが、ダウンロードに手間が掛かったりで、あまり実用性、必要性を感じなかった。先日も、ジニオ社ソフトを使ったデジタル雑誌についてエントリーしたけれど、ここへきて気運が変わってきているように感じる。
こうして、デジタルビューワーで雑誌をめくってみると、改めて感じるのは、誌面全体の面積に対しての、広告面積の広さ。ウェブ雑誌などでの記事とバナーの面積比率と比べると、その大きさに驚く。一つの広告スペースが巨大なことも大きな特徴だ。(当たり前なんだけれど、こうしてブラウザに載せると、改めてウェブとの違いを感覚として感じることができる。)
また、ビジュアルの大きさとデザインされた誌面構成は、やはり今のウェブにはない"力"がある。大きな広告スペース、ビジュアルインパクト・・ウェブであまり成功例のないファッション誌などは、このフォーマットにぴったりだろう。外部リンクもあり、ネット通販に直接つなげることも容易だ。
あとは、既存の紙の雑誌とのバランスをどう考えるか…共存させるのか? 販売価格はどうするか? 広告の価値をどう見積もるのか? 既存の雑誌のブランド力を活かしつつ、ネット流通を使って、より多くの部数を、紙よりも安価に販売。動画、音声、外部リンクに広告表現の新たな価値を見いだして、広告単価設定をする…というのはどうだろう。このあたり評価が一定のものになるまでしばらく、いろいろな組み合わせが試されるだろうが、徐々にデジタルフォーマットの雑誌流通が広がりそうだ。
他にも、日本ではイーブック・システムズのFlipBookや、(株)ヤッパの「YAPPA ONLINE PAPER」も、フラッシュベースで似た機能を持っている模様。Olive ActiveMagazineは、あらかじめビューワーをダウンロードしなくても、ブラウザで見れるのがいい。ジニオ社、Olive software社を含めて、ビューワーのほうもこれから競争が激しくなるのだろう。ユーザーが使う際のインターフェイスよりも、出版側にとっての扱いやすさ、コストで決まるんだろうな。
投稿者 esaka : 01:18 | コメント (0) | トラックバック
2006年08月02日
「WEB2.0 AROUND THE WORLD」

まだウェブ版には載っていないが、「Business2.0」の紙版に、「WEB2.0 AROUND THE WORLD」という記事(p105〜)がある。日本は?とアジア地域に目をやると、中国3つ、韓国1つ紹介されているにも関わらず、残念なことに日本発のサービスはまったく紹介されていない。先日、韓国のCyworldがアメリカに進出、というエントリーでも、日本発サービスの海外での存在感の薄さについて少し書いたところだが、こうしてあからさまになるのは、やはりなにか悔しいもの。中国が3つ紹介されているのを見ると、サービスのユニークさの優劣というよりも、その国そのものへの関心度も影響を及ぼしているのだろう。余計情けないが・・。
日本発のサイトで、海外でも評判になる可能性のあったのは、やはり2ちゃんねるだろうか。これからは、はてなやOKウェブに頑張っていただきたい。
昨日紹介した兼元謙任氏の本の中にもこんなことが書いてあった。
「ヤフーだ、オールアバウトだといっても、海外のブランドを持ってきて日本で公開して、それでビジネスがうまくいっていると思っているわけです。それっておかしくないですか? 最初はばかにされても、自分たちのオリジナルを作って海外で勝負したいですよね。勝ち残ってグローバルカンパニーになりたい。グーグルを越えたいと言っているのは、そのためでもあります。」
※ なんと、Business2.0」の紙版が、http://digital.business2.comで読める! 知らなかったよ〜。ウェブ版との関係を内部でどう考えているんだろうか・・?
投稿者 esaka : 12:13 | コメント (0) | トラックバック
●兼元謙任『グーグルを越える日』
先日出版された白田秀彰氏の『インターネットの法と慣習』を担当されたソフトバンクパブリッシングの上杉達也さんに、以前送っていただいていた本をようやく読む。OKweb社長の自伝だ。
またベンチャー起業家の自慢話かな・・と思いながらページをめくり始めると、兼元氏の波瀾万丈の人生にビックリ。会社設立前には、2年ほどホームレスだったという。その成り行きや、そこから脱出するバイタリティに引き込まれる。また、企業の拡大を目指すが、ただ利益至上主義ではない、という志向が大きな特徴。
OKwebのビジョンは、以下のようなものだという。
「世界知識資産(みなさんの知恵、経験を蓄積し、新しい価値を共有するデータベース)の創造。…
2006年にはアメリカ、中国、韓国の3カ国にオーケイウェブを広めます。…そして2010年までに100カ国を目指します。売上、利益もグーグルを越えるレベルにしたい。しっかり儲けます。そして社会に還元します。…
一番乗り越えなければならない壁は、「偏見」でしょう。それぞれが、それぞれに、自分たちの文化や生活に誇りを持ちながらも、相手のそれらに敬意を持って接することを、「偏見」は阻害しています。…
世界の相互誤解を解きながら、個人個人が相互に有用な知恵・経験を売り買いできる世界。そのインフラを築き上げていきたいのです。」
社会変革を、というような抽象的で大きな目標は、身近なところで、相反する事態を生み出すこともままあって・・事業の着実な成長を期待したい、という気分。
投稿者 esaka : 01:07 | コメント (0) | トラックバック
2006年08月01日
市民ジャーナリズムを導入する CNN exchange
昨年のハリケーン「カトリーナ」やロンドン爆弾テロ事件の際には、市民がケータイなどで撮影した写真、動画が、大手ニュースメディアなどに採用されて、市民が集める映像の力が改めて認識されていたけれど、CNNがCNN exchangeを立ち上げて、積極的にユーザーの参加を促そうとしている。
"I-Reports"と名付けられているが、"市民ジャーナリズム"といっても、ある程度の慣れと習熟が必要なテキスト原稿と違い、音声、映像を中心としたところがミソか。画質や映像処理の拙さを越えて、報道的価値がある(場合もある)、と見なされたのだろう。
基本的には、ひじょうに今後が楽しみな試みだと思うが、著作権はクリアされているのか(他サイトなどから転用したデータではないのか)、映像の改竄は行われていないかなどのチェックはどうするのだろう..と余計な心配をしてしまう。
大手ニュースサイトが、記事の最後に外部ブログ枠を設けるなど、ブログとの連動は当たり前になってきているが、映像を中心にした市民ジャーナリズムの活用も、さらに広がりそう。