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2006年05月22日
●橘玲『臆病者のための株入門』
株や投資にはあまり積極的な関心がないのだけれど、橘玲氏が書いたものとなれば、とりあえず読まないわけにはいかない。
投資関連の書籍は大量に出ているから、それだけ投資ノウハウの解説書は、多くの需要があり、また多くの説があるのだろうが、橘氏の論は、相変わらず、
論理的で明快。
「株式市場ではたらく人たちはこれまでずっと、橘氏の投資法が、その筋の人たちにどう受け止められているのかはわからない。けれど、その論理的な展開はしごくまっとうに思える。また、株式市場関係者ではない、という冷めた視線も、かっこよく見えるところ。
ギャンブルはうさんくさい。
株式投資はうさんくさくない。
だから、株式投資はうさんくさくない。
という三段論法でひとびとを納得させようと躍起になってきた。…困ったことに、どんなに否定しようとも、株はやっぱりギャンブル(偶然のゲーム)なのだ。
…考え方をコペルニクス的に転換して、株をギャンブルと認めてしまえばいいのである。
ギャンブルはうさんくさくない。
株式投資はギャンブルである。
だから、株式投資はうさんくさくない。
…だから、大事なのは、すべての参加者に公正で公平な投資機会が与えられる開かれた市場を作ることだ。そうなれば、株式投資についてのみんなの見方cはずいぶん変わるだろう。」
「未来の株価を必ず当てるアナリストがいるとすると、投資家は彼の予測のみにしたがって売買しようとす考えるから、特定の投資家が世界中のすべての富を独占するか、誰も儲からなくなるか、いずれかの結論になる。これは論理的な必然であり、そうした事態が起きていない以上、「必ず当たるアナリスト」が存在しないことが証明できる。」
「資本主義は自己増殖するシステムである。日々の経済活動のなかで差異を見つけ、それを富に変え、そこからまた差異が生まれ……。資源問題や環境問題など外的な制約がなければ、理論的には、この運動は無限につづく。だったら、「市場ポートフォリオ」への投資とは、グローバルな市場そのものに投資するということではないだろうか。」
投稿者 esaka : 2006年05月22日 13:53
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