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2006年02月03日

●小林雅一『コンテンツ消滅』

 音楽用CDを再販制度から除外(→yomiuri online)、インターネットを使った番組配信を「有線放送」扱いにして、著作権手続きを簡素化する(→東京新聞)・・と、ここ数日、知的財産戦略本部が続々と、"コンテンツ大国"に向けた提言を続けている。その目的が、名目どおりになるかどうかはさておき、これらの提言は評価できる。
 さて、この本は、iTMS日本開始前の04年11月に書かれたもの。ファイル交換によって衰退する音楽産業、劣悪な労働環境によって空洞化するアニメ産業・・その行方は、"コンテンツ消滅"する、と憂う。
 個人的には、現状の音楽産業が、規模を縮小することになっても、"音楽を愛する者"の絶対数は、世界的に、ますます拡大していくはずで、音楽産業のあり方が変化だけではないか、と思っているが・・出版は・・。

「サーバー型にせよP2P型にせよ、従来メディアよりも格段に低コストで情報やコンテンツを配信できる。これによってプレイヤーの数が飛躍的に増える。・・
 そうした変化になかにあって、紙の印刷物や光学ディスクなど物的メディアは全体に占める割合が低下する。しかし、だからこそ、今まで以上に特権的なポジションを占めるようになるだろう。
 すなわちクリエーターへのチャンスとコンテンツの多様化が拡大する一方で、より貴重な、あるいは影響力のあるメディアに載るための選別も厳しくなる。さらに批判的ニューメディアと伝統的巨大メディアの健全な均衡関係が生まれ、全社が後者に変革を促す。そして人々の文化的選択肢が広がる。
 以上は理想的な一例にすぎないが、要は自由度と秩序のバランスが確立される必要がある」

投稿者 esaka : 2006年02月03日 21:10

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