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2005年09月01日
●小檜山賢二『ケータイ進化論』
ケータイが日本社会の中(特に若者の間)で引き起こしている変化は、絶大なものがあると思うが、その詳細については、意外とあまり調査分析されていない気がする。ケータイが及ぼしている変化の範囲が広く深すぎ、そのスピードの速すぎるため、社会学者の考察が追いつかないのか・・とも思う。ちょうど、 WIRED NEWSでも紹介されたが、アメリカで南カリフォルニア大学(USC)の研究者である伊藤瑞子氏、慶応義塾大学講師の岡部大介氏、中央大学の松田美佐氏の共同編集で「Personal, Portable, Pedestrian Mobile Phones in Japanese Life」が出されたところ。伊藤瑞子さんは、たしか伊藤穣一氏の妹さんで、ハワード・ラインゴールドの「スマートモブズ」に大きな影響を与えている。日本語でもはやいとこ読みたいもの・・。
で、伊藤瑞子さんは、慶応大学の「ケータイラボ」に属しているようなのだが、今回はその同僚の小檜山賢二氏『ケータイ進化論』から。
「ケータイの普及によって、外部とのコミュニケーションのハブとしての家のポジショニングが失われることは確かのようです。ケータイがない時代は、連絡を取る最後の手段として家が用意されていました。コードレス電話が、茶の間(電話の置き場所)というコミュニケーションのハブを破壊し、ケータイが家を破壊したのです。・・
・・これまで、家という空間の大きな比重があった家族との結びつきが、ケータイによって家の外に飛び出したのです。その結果、ケータイによって強化された家族の情緒的結びつきが、他の社会関係を浸食する「家族の時代」がやってくる可能性もあるというのです。・・
いつの時代も、強い家族関係と弱い家族関係の家庭は存在したわけですが、ケータイの普及は、この二分化を促進し、強い家族は社会にまで影響を与え、弱い家族は家という最後のよりどころまで失い、ますます弱くなるのです」
投稿者 esaka : 2005年09月01日 02:43
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