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2005年02月25日
「箱庭」で米国を無害化
23日朝日新聞、島田雅彦氏の「文芸時評」からメモ。
「グローバル商品を作る秘訣は誰も傷つけず、万人を心地よくすることである。それは、作品のディズニーランド化を図ることだといってもいい。読者は手軽に現実逃避できるテーマパークで、しばし日本の現実や日々の憂鬱を忘れることができる。村上(※春樹)ワールドは理想化された日本の箱庭でもあり、いかにアメリカを自国に取り込み、無害化するか、そのノウハウを示すモデルにもなっている。今後のアメリカとつき合い方が自分たちの未来を実質的に左右することになるロシアや中国で、村上春樹が流行るのはそうした事情による。」村上春樹の小説にアメリカと日本の関係を見る視点は多いと思うが、先日、日本のユースカルチャーを紹介する番組を制作しているBBCのディレクターは、「今、面白いと思う日本のユースカルチャーを集めてみたら、アメリカからのやってきたものを、日本的に昇華しているものだった」というようなことを言っていたことを思い出す。
前のエントリーでも書いたが、「嗤い」と「カワイさ」とは、まさに「ディズニー化」だ。本家と異なるのは、子供向けという「境界」を超えて、どこでも誰にでもこの表現手法が浸透していることだろう。それは、コミュニケーションの間をあえて遠ざけるために、必要とされている、と言ってもいい。
投稿者 esaka : 2005年02月25日 23:13
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