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2004年12月28日
●佐伯啓思『人間は進歩してきたのか』
この前エントリーした『20世紀とは何だったのか』も、ひじょうに楽しめたので、さらに「現代文明論」シリーズを遡って「西欧近代再考」編へ。これまた、見取り図としては、ひじょうにわかりやすい。それ故の危うさもあると思うけれど。
「少々単純化していえば、キリスト教が西欧近代社会を生み出し、それを支えているにもかかわらず、近代の世俗主義、合理主義、自由への欲求、経済活動の活発化などは、宗教的な権威への信仰そのものを失わせるのです。」
「西欧近代は、人間の生や活動に、そして世界の認識において「確かなもの」を与える基軸を得ようとする「確実性の探求」と不可分です。しかし、その結果はというと、近代社会が成立し、それが進展すればするほど、生や世界観の「確かさ」は失われていく。こうして今日、われわれはニーチェの予言したとおり、ニヒリズムの到来の只中に生きていることになります。」
「われわれが未だにそのなかに囚われている進歩主義、そして西欧近代の普遍性という理念は、すでに一世紀前に破綻しているということで、その状況から、われわれは出発せざるをえないのです。」
投稿者 esaka : 2004年12月28日 03:14
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