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2004年08月24日

●國領二郎『オープン・ソリューション社会の構想』

eジャパン戦略II の国領バージョン、という感じか。

「コンピュータネットワークによって散在している人間の知を結集させ、そこから生み出されるエネルギーを使って、日本に新しい未来への展望を開く道筋を論じたい」
その具体的なテーマとして、
1. 安全でありながら個人の創造性が活きる社会
2. 高付加価値産業育成による日本経済の活性化
3. バリアフリーで能力が活用される社会を作る
4. 環境と成長が両立する経済システムの構築
その範囲が広範なだけに、細部を詰めるというよりも、広い対象に向けての提案、という形。

個人的に面白く読んだのは9章の「知的協働の誘因設計」。情報財の収益モデルを考える上で「希少性」について考えるのだが、人間の認知限界を希少な資源とする話は面白い。この点を活用したビジネスがこれから活性化する気がする。

「情報量が増えれば増えるほど、人間の認知能力が希少な資源となってくる。収益モデルを構築する上で機械がボトルネックであった時代から、人間がボトルネックとなる時代への転換期を迎えていると表現していいだろう。
 認知限界に依拠する代表的な収益モデルとして、広告がある。・・
 残念ながら、過去数年の経験によって単なる既存の広告費用をネットに誘導する試みには限界があることが分かってきた。・・
 広告モデルではない、認知限界に依拠するモデルを構想することもできる。たとえば認知能力を大量に必要とするものに信頼がある。」

投稿者 esaka : 2004年08月24日 18:48

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