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2004年06月23日

宮本隆司写真展

80年代から「廃墟」写真で有名な宮本隆司だが、当時は磯崎新らポストモダン建築論ブームに絡め取られれていたイメージもあって、その後の活動をあまり積極的にフォローしていなかった。で、近所の世田谷美術館で回顧展が開かれているので散歩がてら訪れる。
阪神大震災直後の風景を写し取り、ヴェネツィア・ビエンナーレに出品されたという高さ5m近い巨大な写真のインパクトはやはり凄いが、個人的には2002年の新作「ピンホールの家」シリーズがよかった。段ボールの家のような小屋型のカメラの中に入って、外の世界を撮す、という作品。このアイデアは、その前のシリーズ「ダンボールの家」から得たものだという(違ったかも・・)。写し取られる対象は、相変わらず建築や風景なのだが、80年代や90年代前期には感じられなかった「人」や「生活」の気配が、徐々に広がってきている。その変化の境界は95年あたりか・・。そのきっかけが神戸の震災なのかどうかはわからないが、そうした‘感覚’の変化は、妙にわかる気がする。

投稿者 esaka : 2004年06月23日 18:16

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