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2004年04月09日

OMソーラー S-kit

ついに、イラクで日本人3人が、武装グループに拘束された。政府のアクションに注視していきたい。

さて、昨日、新聞広告で大きく「OMソーラー S-kit」が掲載されていた。OMソーラーは、屋根面の太陽熱で空気を暖め、その暖気を住宅内部に導入するというパッシブソーラーシステム。このOMソーラーに適した住宅システム「フォルクスハウス」を考案したのが建築家・秋山東一氏で、「フォルクスハウス」を進化させた「Be-h@us」について取材したこともある(→ Hotwired)(秋山氏のblog)。今回の「S-kit」は、フォルクスハウスをよりシンプルにし、適応範囲を、住宅からガレージまで拡げたもののようだ。

Sキットは、「建物は、やりたいことをするためのツールである」ことをモットーにしている。建物がシェルター(覆い)だと言われるのは、古来、自然の猛威や外敵から身を守り、自分確保の場と考えられているからである。それをわれわれは、もう少し積極的に自己実現の場と考えたい。

Sキットは、そのために用意された小さなBOX(箱)である。小さいからやれることが限定されるのではなく、逆に、小さいから知恵が湧き、工夫が生まれ、世界が生まれるものと考えたい。

S-kitのコンセプトそのものも面白いが、セルフビルドで建築されることを想定して、「住宅を設計する上で知っておくべきポイント」や、「切り絵セット」までウェブで公開されえているのは、さすがだ。

日本人と住宅の関わりは、この数十年かなり歪んだものになっていることは間違いない。
ここ数年、建築家を‘ファッションブランド’のように扱う流れも生まれているが、それも、かってのハウスメーカー主導の‘既製服’に満足しない人々が、新しい指針を求めて有名建築家という‘ブランド’に依存している時期、と言えるだろう。ファッション流行の変遷をたどってみると、80年代のDCブランドブームを経て、そのあと個性重視の組み合わせの時代が来ることがわかる。建築でも、同様だ。
個人で「住宅」と向き合うためには、まず、そうした‘ブランド’も含めて、情報を増やし、個々人で判断できる力を備える必要があるのだろう。
劣悪な環境や高額ローンがもたらす精神的な重圧など、我々日本人の生活に「住宅」がひじょうに大きな陰を落としていることも事実。5日のエントリーで、医師と市民の関係の変化に興味がある理由を書いたが、医療問題に関心を持つのと同じ意味合いから、「住宅」の今後にも大きな関心を持っている。さらに絞り込むと、そこにネットなどのテクノロジーがどう関わりを持てるのか、ということに興味があるのだが。
今回の「S-kit」のような試みがひとつにきっかけとなって、徐々にまっとうな方向に矯正されていくことは間違いないだろう。

投稿者 esaka : 2004年04月09日 18:21

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