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2004年02月29日

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2004年02月28日

●篠田英朗『平和構築と法の支配』

現在の日本が、直面し、手がけようとはしているこの分野は、その理論的な考察については、あまりに場当たり的だったと言える。この時期、こうした実践と法理論を重ね合わせる形で深みを持った分析が出されるのは、ひじょうに意味がありそうだ。
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「平和構築活動とは、紛争の勃(再)発を防いで永続的な平和を作り出すための活動である」

「平和構築には、紛争の「根本原因」を集団アンデンティティに見出して和解を模索したり、経済構造の歪みを深刻視して生活の安定を図る開発政策を追求したりする戦略的視点も、当然ありうる。これに対して法の支配の確立を標榜する平和構築活動は、信頼できる公権力の欠如が紛争の温床となることを重要視する立場から導き出されてくる。」

「圧倒的な力を誇るアメリカが、時に国際社会の法秩序や、平和構築で果たすべき責務を軽視する態度をとることは事実である。・・しかしアメリカが責任ある行動をとるべきなのは、自国が信奉する法の支配の価値の名の下においてであり、自国の長期的な利益の観点においてである。アメリカの力それ自体を批判し、それを理由にして平和構築の法の支配関連活動を批判することは、少なくとも建設的な方の支配のための議論ではない。」

「法の支配が排するのは、力それ自体ではなく、恣意的な人の支配である。アメリカで権力を握る者が、力に溺れるような態度に出れば、それは間違いなく法の支配に反する。しかしもし法の支配の確立に向けた正しい努力医に思慮ある方法で力が与えられるとすれば、それは何ら批判すべきことではない。」

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2004年02月27日

麻原彰晃死刑判決

長かった裁判。この事件については、なかなか冷静に語れない。教団の信者の多くと同世代ということもあるし、80年代後半から90年代前半にかけて、日本の社会にいだいていた違和感を考えると、自分がいつあちら側に立っていても不思議はなかったという感覚もある。
また・・「スタジオ・ボイス」で、91年に麻原に取材するため上九一色村の本部を訪ねている。当時は、新興宗教がちょっとしたブームで、主にそのことにまつわるインタビューだ。もちろん、オウムそのものを礼賛し、PRするつもりはなかったが、当時のSVは、他にもファッション写真や映画音楽の特集とともに、ニューエイジや精神世界の特集も何度かやってもいて、それがひとつの特徴でもあったし、好評でもあったのだ。それらの記事と、事件と何か関係はあったかどうかはわからない。ただのインタビュー記事だから、他誌でもたくさん掲載されていたはずだ。だが、媒体の特徴とそこに掲載する記事の役割と責任、ということは考えさせられた。
というわけで、あれ以来、この件に関しては、なかなか人ごとのように語ることができないでいる。

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2004年02月23日

●キャス・サンスティーン『インターネットは民主主義の敵か』

インターネットと民主主義をめぐっては、すでにインターネット第一世代による闇雲なネット礼賛の時期はすでに終えて、より具体的な功罪を問う段階に入ってきた。原題「Republic.com」。インターネットが民主主義にとって、何がプラスで、何がマイナスかを考える。特に情報を個人の嗜好に合わせてカスタマイズ化する傾向が強まるネット経由の情報伝達の在り方を問う。

「共和制、少なくとも混在型の共和制が頼りにしているのは、体験、将来の展望、善悪の価値観等の違う人々たちが出会って話し合える場なのである。
ここでは新テクノロジーは敵ではない。それは、リスクではなく、明るい未来をわれわれに約束している。共和制の観点からすれば、それがとりわけ普通の人に無数の話題への認識を深めさせ、無限に多様な意見を発見させる点において、現に大いなる希望をわれわれに抱かせる。だが新テクノロジーは、人々に自分の避けたい話題や意見から自分を隔離させる点において、深刻な問題も引き起こす。自由言論のシステムは各消費者による無制限の選択を要求するとわれわれが信じ込むならば、そのような危険があることに気づくことさえできなくなる。この危険が現実のものになるかどうかは、最終的には、自由と民主主義・・に対する、われわれの情熱次第である。」

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ちょうど、クルーグマンも、アメリカの政治が分極化している、と書いていたけれど、ネット社会が分断化の傾向を強めているのも事実。サンスティーンは、思いがけない出会いや議論が可能な‘公園’のようなネット空間が必要だと言っているわけだが、その具体案となるとなかなか難しいところ。それと、ここでの問題意識と、日本のそれとの違いはあまりに大きく、言論の自由や民主主義への意識の差がそのまま現れているようで、なかなか難しい・・。2ch分析あたりからしっかりやってくれる政治学者?の登場に期待かな・・。

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2004年02月22日

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2004年02月21日

●岡村久道『迷宮のインターネット事件』

ネットと法との関係はますます重要になってきているが、日本における‘インターネットと法の現在’を知るには格好の書だ。多くは毎日新聞での連載から集められたもの、ということもあってセキュリティ、プライバシー、知的財産権・・と重要な問題が、具体的な「事件」を導入にして、その背景や専門用語がスムーズに解説されている。この分野は、海外と日本との違いを知ることも重要なのだが、その点もひじょうにわかりやすい。技術からのアプローチとともに、こうした法律家による事例の積み重ねの大切さを改めて感じる。この続編、続々編・・が期待される。

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2004年02月20日

温室効果ガス削減進むイギリス

温暖化防止に温室効果ガス削減が役に立つのかどうか、という議論が日本では目に付くが、ヨーロッパの状況がわからなかったので、メモ。

イギリスでは温室効果ガス削減が順調だという(朝日新聞より)。京都議定書でイギリスに課せられた削減目標は90年比12.5%減。これを99年に約13%を達成。10年までに20%を目指している。
主要なエネルギーを石油から天然ガスに代えたことが効いた。さらに、01年から導入しているのが、気候変動プログラム。これは、企業向けのエネルギー消費税と、減免措置を盛り込んだ企業との協定、さらに企業間のガス排出権の市場化。企業間の取引ができる市場をつくったのは世界初。
さらに、50年までに90年比で60%削減するという目標を掲げている。そのために、エネルギー消費の構造転換を進めている。風力発電を主体として自然エネルギーの割合を10年までに現在の3%から10%まで引き上げるという目標を掲げている。

しかし、京都議定書は、これまで120カ国が締結しているが、アメリカが離脱、ロシアの批准が遅れ、締結国の排出量合計が対象国全体の55%に達していないため、まだ発効していない。
ちなみに、日本は、90年比6%削減目標のところ、01年時点で9.5%増。ドイツは、目標21%で、01年時点で18%減。

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2004年02月18日

対オマーン戦

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トホホな試合。試合後の混雑を避けるために87分に席を立つ。というわけで、久保のゴールは、駅に向かう途中、スタジアムから響く大歓声で知る。。_| ̄|○

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2004年02月17日

音楽を愛する者の形

先日のエントリーに書いた「マーケット中心の流れとは一線を画す形で、音楽を愛する者の形も変わって来る、来ている?気がする。」という表現は、曖昧でわかりにくかったかもしれない。
音楽のネット配信に大きな期待をしているわけではない。問題は、流通方法ではないように思う。‘音楽を愛する者’の生活、という時、思い出されるのは、昼の農作業の後、ガムランを演奏するために集うバリの人々、タンゴを踊るためにダンスホールに集うアルゼンチンの老若男女、津軽三味線を聴きながらお酒を傾ける青森の民謡酒場・・といった光景だ。
音楽を愛する者が、ただ消費者として扱われるのではなく、音楽の創作者でもある姿。これから期待されるのは、サイレント・ギターとか、音楽スクールのような、誰もが音楽を作り出せるような場を支援する分野だと思うが、どうだろう。
ちょうど、先日のWIRED NEWSでも、アップルの音楽レコーディング用ソフトウェア『GarageBand』が人気だ、という記事を配信した。このソフトの方向性も同様のものだろう。そして、興味深いのは、このソフトで作った曲を共有し、そして共同創作できるサイトができていて、ライセンスに「クリエイティブ・コモンズ」が使われているということだ。レッシグ氏が、CCを使う場として想定していたのは、まさにこうした誰もが創作者である場、なのだろう。そして今の日本の社会こそ、‘ただ消費者として扱われるのではなく、誰もが創作者でもある’という状態が強く求められている気がする。

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2004年02月16日

●ポール・クルーグマン『嘘つき大統領のデタラメ経済』

ブッシュ批判は、すでに飽きるほど目にしているのだが、これほどの説得力を持つものは他にない。穏健な語り口なのだけれど、これだけの迫力を持つのはなぜなのだろう。

「アメリカを現在支配している勢力の中枢は、長年築き上げられてきたアメリカの政治・社会的制度など原則として存在しなくてもいいと考え、我々が当然だと思い込んできた社会的ルールまでも否定していることの証拠は十分にある・・」
「私はニューヨーク・タイムズ紙のコラムには、もともと国内政治ではなくビジネスと国際政治について書くもつもりでいた。ところが政治状況が悪化するにつれ、私はなぜアメリカの政策がこんなにもひどいのか説明する必要に迫られたのである。
 私が見るところそのひとつの答えは、アメリカの政治が非常に分極化したことである。つまり、中道政策を維持できなくなったということである。その分極化の背景にあるのは、ますます不平等化しつつある所得である。その結果はある種の階級闘争だといえる。それは貧困層が富裕層から吸い取ろうとすることによってではなく、経済的に恵まれているエリートたちがその特権を拡大しようとする試みによってもたらされている。」
「19世紀の帝国主義はアメリカ外交からの逸脱にすぎなかった。同様に、ブッシュ・ドクトリンもまた逸脱ではないのかと疑わずにはいられない。つまり、真の現実問題──機能不全に陥った安全保障機関、停滞する経済、破綻した財政、そして同盟国とのぼろぼろの関係などからの逃避ということである」
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広範な分野に目配りをし、長い歴史経過の中で、現在がどうあるのか、ということを考察し、感情に飲み込まれることなく、冷静に分析しようとする姿勢が心地いい。このクオリティで毎週書き続けられているのも凄い。‘日本のクルーグマン’はいないものか・・。

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2004年02月15日

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2004年02月14日

エタノールから水素

エタノールから水素を効率的に生産する方法を開発した、とミネソタ大グループが発表したという(asahi.com)。
エタノールと水の混合物を高温の気体にして、新触媒を働かせて水素を取り出す。アメリカでは、エタノールはトウモロコシなどから年間約100m億リットル生産され、ガソリンなどに混ぜて使われている、という。
燃料電池の燃料となる水素をどうやって取り出すかは、最近でも、太陽エネルギーや原子力!など、さまざまな案が出されてきたが、バイオマスによって生産される、というところが、アピールしやすいだろうし、これは大きく注目をあびそうな気がする。

●関連エントリー
井熊均『燃料電池ビジネスの本命“住宅市場”を狙え!』
太陽エネルギーを利用した水素生成

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2004年02月13日

プルサーマル受け入れ交付金

プルサーマル計画(ウランとプルトニウムの混合酸化物(MOX)燃料を燃やす)を受け入れる自治体には、交付金を上積みするらしい(asahi.com)。
受け入れを申し入れた県と市町村の交付金を5年間、年間2千万ずつつ積み増す。さらに?・・電力会社がMOXを使って発電を始めた場合、電源3法交付金(電気料金に上乗せされている電源開発促進税をもとに、発電所周辺の自治体に支払う。03年予算は、1700億円)を算出する基礎の原発発電量を3倍にして交付金を増やす。
また従来、使用済み核燃料を原発内に貯蔵する場合、1トンあたり40万円の交付されてきたが、さらにMOX燃料分(1トンあたり40万円)を上乗せする。

もう意地なのか。自然エネルギー系発電について、交付金の効率の悪さを批判する向きもあるが、交付金のひどさという点では原発は・・笑うしかない。

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2004年02月10日

いとうせいこうライブ

いとうせいこう氏から、ライブを録音したものが、ネットに上がっているので、聴いてみて、と連絡いただく。去年、大阪のマカオというクラブで初顔合わせのミュージシャンとリハなしでやったものだそうだ。なかなか凄いです。サイトはこちら
聴き方は、 →一番上に出る[ALL]  →そこからSEIKO ITO
「ふたつの暴力は一気に否定されなければならない。
そうでなければ、同時に肯定されなければならない。」

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2004年02月09日

音楽CD逆輸入規制

海外で生産された音楽CDの逆輸入を規制するために、著作権法を改正しようという動き。この動き、年末に発覚して以来、あれよあれよという間に、3月上旬には閣議決定をへて、国会に提出する、という。(参考:毎日新聞
これに対して、弁護士・岡村久道氏は、ウェブ「情報法学日記」で、
「こんな愚かな改正条項が通れば、私はこれまでのように著作権法の専門家と名乗ることが今後、恥ずかしくてできなくなります。」とのこと。
先日のエントリーでも、音楽産業の急激な衰退について書いたけれど、音楽を愛する者と、音楽産業の思惑は離れるばかりだ。
考えてみると90年代は渋谷に外資系レコードメガショップが林立して(HMV渋谷は90年)、「CDショップ」が、街のイメージの中心に君臨していた時代でもある。それ以前は、その役割を「ファッション」が担っていたように思う。99年頃、いっとき「デジタル」でもあったが。
98年をピークにCDシングルの販売数は、急激に減少しているといういうが、もうすぐ渋谷の街の顔としての役割も終わりそうだ。その次は何なのか・・思いつかないのだけれど。
そして、そうしたマーケット中心の流れとは一線を画す形で、音楽を愛する者の形も変わって来る、来ている?気がする。

●関連情報
「文化審議会著作権分科会報告書」の概要(文化庁)

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2004年02月08日

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2004年02月07日

カラシニコフ

武器マニアではないのだけれど・・朝日新聞の連載「カラシニコフ 銃・国家・ひとびと」が面白い。
これまでの連載で記憶に残っていることをまとめておくと・・
・カラシニコフによって開発されたAK47は、50年代から量産体制に入り、その高い性能で敵国の脅威となった。
・AK47は、中心部の構造が単純で頑丈なため、踏みつぶした銃弾でも発射することができる。
・AK47は、他の銃のようにあえて精密に作らず、中心部品の間に空間を空けたことで、故障せず、メンテナンスが容易。そのため、砂塵や錆に強く、砂漠地帯や熱帯雨林での使用に優れる。
・ベトナム戦争では、米軍が使うM16が、錆で弾詰まりを頻繁に起こしたため、前線の兵士は、M16を捨て、敵軍から奪ったAK47を使った。イラク戦争も同様。
・ソ連は東欧諸国にAKの生産ライセンスを与え、東欧各国、中国、北朝鮮など20カ国で生産。そしてこれらの国から中東、アフリカに輸出された。
・ソ連はAK47を「通貨」としてつかった。兵力2万のモザンビークに、約17万丁のAKを輸出。モザンビークのインド洋岸は世界有数のエビ漁場で、ソ連はそこから大量のエビを持ち去る代金としてAKやロケット砲を支払った。

●追記
続いて、連載「カラシニコフ」から。
自衛隊が使っている89式自動小銃は、1丁34万7354円。防衛庁は、02年に2948丁を発注(10億2400万円)。AK74のロシアでの工場渡し価格は1丁120ドル。89式自動小銃は、愛知県の「豊和工業」でつくられている。国産自動小銃は、64年の、64式がはじめて。口径が大きかったのだが、NATOが使っている弾丸に合わせ、89式が開発された。自衛隊の自動小銃の保有数は、15万丁。89式の普及度は半分以下。自衛隊は、弾の大きさが違う2種類の銃を使っている。

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2004年02月06日

The 9th AMD award

AMD awardの授賞式に参加させていただく。この「AMD award」は、「2003年の1年間に発売または、発表されたデジタルコンテンツやデジタルメディアのサービスを対象として、制作者を中心とした業界の視点で評価し、優れた技術・表現を持つ作品、そしてマーケットの発展に大きく寄与した作品の各制作者・開発者を表彰する」というもの。 97年にHotwired も受賞したことがある。未開拓の分野で試行錯誤しながら制作作業していたところ、何か認知を得た気がして少しほっとしたことを思い出す。
今回は、審査員として参加。事前の審査会で、「はてな」を大プッシュしたところ、近藤さんが、ベストプログラマー賞に決まった。そんな縁で今日は講評を述べさせてもらう。ちなみに、グランプリは、「着うた」。授賞式の後、近藤さんとお話できてよかった・・。

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2004年02月05日

●西垣通『こころの情報学』

久しぶりに西垣通氏の本を読んでみる。

「本来の<情報>とは生命の“意味作用”であり、社会的動物であるヒト特有の<言語>をはじめとする記号表象はその発展系として生まれたのですが、気候の意味内容が規範化されるにしたがって、意味内容をはぎとられた記号のみが機械的に複製・配布されるようになってきました。・・
 その結果、現代人の思考は短絡的でその場しのぎのものとなり、われわれは生の根元的な統一感覚・価値観を見失った空虚感をかかえながら、事務機械のような毎日をおくることになります。・・
 ・・現代人はついにコンピュータで<心>をつくろうとするところまで行き着いたのですが、これは裏返して言えば、自分たちを意識のどこかで「機械的な存在」とみなしているからにほかなりません。
 しかしながら、「ヒトの心」とはつまりは「動物の心的システム」の一種であって、理性のみを体現する論理機械とはほど遠い存在です。表層の合理性を突き破って、生存本能に絡んだ烈しい欲望や恐怖が吹き出してくるのも当然と言えるでしょう。そこで何らかの社会的装置が必要になるわけです。とりわけ、・・ヒトに不可欠の社会装置が「神話」というものです。」
「機械情報が氾濫すると、「言葉の力」がみるみる衰えていきます。・・
「ヒトの心」とは<情報(社会情報)>が織りなすダイナミックなプロセスです。・・21世紀にも相変わらず<情報>が<心>をつくり、そしてまた、<心>が<情報>をつくるのです。
 社会情報の代表格である言語について、われわれはいま、大きな問題を突きつけられています。」

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う〜む、人口知能、オートポイエーシス、動物行動学、アフォーダンスという理系の知と、現象学、社会学、言語学、記号学という文系の知をまたぐ形で語られる「情報学」なのだけれど、ジェットコースターに乗せられたあと、結論部で一人おいてきぼりにされた気分。基礎的な概念の説明を詰め込んでいるので仕方ないところか・・。

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2004年02月04日

極地の氷が溶け出す可能性

温暖化によって進行する南極の氷の融解のために海面がどのくらい上昇するのか、というデータもこれまでいろいろなものを目にしているが・・朝日新聞「南極に迫る(1)」からメモ。

南極には地球に存在する氷の9割がある。すべて溶ければ海面は70m上昇する。02年3月西南極の西端、厚さ200m、面積約3250平方キロの棚氷が1ヶ月で崩れた。50年代からそのエリアで、東京都の4倍(約8000平方キロ)の氷が消失。南極半島で、この半世紀に気温が2度上昇。
しかし・・、
東京大の気候システム研究センターのシミュレーションでは、CO2が年1%ずつ増えると、70年後に地球平均で気温が約3度上がり、南極では4,5度あがるが、南極全体では100~200年間は「氷が増える」、という。気温が上がると水蒸気も増え、南極の降水量が1.5倍程度増えるため、南極全体だと海面を下げる方に貢献する。これまでのシミュレーションでは、気温上昇が10度程度にならない限り、西南極の氷床が溶けることはない、という。
対照的にグリーンランドは、70年後、4,5度上昇という前提で、100年間で海面は5cm~10cm上昇する。

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2004年02月02日

田畑暁生「監視社会論とその射程」

フランク・ウェブスター『「情報社会」を読む』やウィリアム・ボガード『監視ゲーム』の訳者による論文「監視社会論とその射程」がネットに上げられていた(いつ書かれたものなのかはわからないが)。欧米と日本の監視社会論の流れをコンパクトにわかりやすく整理してくれている。もうひとつ「管理社会論と情報社会論」もある。今年は、‘情報社会’と‘監視社会’の関わりが問題になることが多いと思うが、ここでこれまでの流れを整理し、困った時は、紹介されている文献をあたるとよさそうだ。

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2004年02月01日

間取り計画

無印良品好き、ということはまったくない(どっちかというと嫌いだ)のだけれど、先日に続いての「無印」ネタ(^^;)。たまたま行った近所のmuji.cafeで、「間取り計画」というCD-ROMを配っていたのでもらってくる。部屋のサイズ、間取りに合わせて家具配置のシミュレーションが出来るソフト。立体図も確認でき、よく出来ている。引っ越しの時などに、紙を切り抜いて同じようなシミュレーションしていたことがあったけれど、実際便利そうでもある。ネットでもできるようだ。
データベース以外のCD-ROMを使ったのは久しぶりだ。このCD-ROMの場合、シミュレーション結果をプリントアウトして店舗に持っていくと、購入金額合計の5%オフになる、というサービスが付く。アイデア次第でまだCD-ROMも使えるということだろう。

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